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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻5号

2006年05月発行

文献概要

特集 創傷治癒と理学療法

皮膚移植後の創傷治癒と創傷管理

著者: 高見佳宏12 木村雅彦3 渡邊彰4

所属機関: 1医療法人聖仁会西部総合病院形成外科 2杏林大学医学部熱傷センター 3杏林大学医学部リハビリテーション科 4医療法人聖仁会 西部総合病院 リハビリテーション科

ページ範囲:P.345 - P.351

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はじめに

 形成外科では主に皮膚・軟部組織の外科治療,手指の外科治療,頭蓋顎顔面の外科治療を行っている.その中心となる治療方法は組織(皮膚,皮下組織,筋,腱,神経,血管,骨)の移動と移植であり,中でも皮膚移植は形成外科を代表する基本手技である.最近はマイクロサージャリーや顔面骨延長術のような,形成外科手術法の目覚しい進歩の陰に隠れて,皮膚移植術の注目度が極度に低下した感がある.しかし皮膚移植を理解することは,皮膚の構造や創傷治癒についての基本的な知識を得ることであり,それによって皮膚移植以外の新しい手術療法についての理解も深まるものと考えられる.本稿では皮膚移植の臨床例を提示しながら,皮膚移植の生着・治癒過程と術後のリハビリテーションについて概説する.また皮膚移植の最近の動向についても触れる.本稿がこれから皮膚移植患者のリハビリテーションを進めようとする方々の参考資料の1つとなれば幸いである.

参考文献

1)鬼塚卓弥:形成外科手術書(改訂第3版),基礎編,南江堂,1996
2)高見佳宏:同種皮膚移植の現状,波利井清紀監修:創傷の治療最新の進歩,pp48-53,克誠堂,2005
3)高見佳宏,他:熱傷治療における人工皮膚の現段階,先端医療シリーズ27 救急医療の最先端,pp311-316,先端医療技術研究所,2004
4)Suzuki S, et al:Experimental study of a newly developed bilayer artificial skin. Biomaterials 11:356-360, 1990
5)Takami Y, et al:Characterization of an acellular allogenic dermal matrix and its clinical application. Jpn J Burn Injuries 26:261-267, 2000
6)高見佳宏,他:無細胞真皮マトリックスを担体としたTissue Engineering Skin(複合型培養皮膚)の臨床応用.形成外科47:867-873,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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