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呼吸困難感の指標―人工呼吸器使用のための新しい指針
著者: 佐藤英雄1
所属機関: 1いわてリハビリテーションセンター
ページ範囲:P.405 - P.405
文献購入ページに移動 目的:NPPVなどの人工換気の導入に客観的な指針がない中で,人工呼吸器使用の決定は患者の症状に基づき行われている.Bellmareらは,横隔膜の張力時間指標と横隔膜持久力の関連について報告しているが,これらの測定は実用的とはいえない.この研究の目的は呼吸困難感の新しい指標(breathing intolerance Index:以下,BITI)を提示し,人工換気の必要性を判定するものとなり得るかどうかを検討することである.
方法:対象は肺および胸部疾患の患者42名(内,人工呼吸器非使用31名,夜間のみNPPV使用11名)と,同程度の年齢の健常者25名であった.BITIを(Ti/Ttot)×(Vt/VC)と定義した(Tiは吸気時間,Ttotは1呼吸サイクルの時間,いずれも単位は秒).デジタルスパイロメータとコンピュータソフトにより上記を測定,算出した.ボルグスケールと人工呼吸器の使用を基準に呼吸障害を5段階に分類し,対応のないt検定を用いて上記の群および呼吸障害の段階におけるBITIを比較検討した.
方法:対象は肺および胸部疾患の患者42名(内,人工呼吸器非使用31名,夜間のみNPPV使用11名)と,同程度の年齢の健常者25名であった.BITIを(Ti/Ttot)×(Vt/VC)と定義した(Tiは吸気時間,Ttotは1呼吸サイクルの時間,いずれも単位は秒).デジタルスパイロメータとコンピュータソフトにより上記を測定,算出した.ボルグスケールと人工呼吸器の使用を基準に呼吸障害を5段階に分類し,対応のないt検定を用いて上記の群および呼吸障害の段階におけるBITIを比較検討した.
参考文献
Koga Toshihiko, et al:Breathing intolerance index:a new indicator for ventilator use. Am J Phys Med Rehabil 85:24-30, 2006
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