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とびら
小児の分野と成人の分野
著者: 後藤晴美1
所属機関: 1秋津療育園
ページ範囲:P.411 - P.411
文献購入ページに移動 小児あるいは発達障害といわれる分野(以下,小児)は,理学療法(以下,PT)の中でも特殊な分野と見られている感がある.養成校時代にも実習地が少ないため,この分野の臨床を経験せずセラピストになる人も多い.それゆえ,友人からも「小児領域のことは,よくわからない」とか,学会・研修会に「小児の人が来ているのは珍しい」などと言われたこともある.小児関連の人は,それに関連する人たちがいつも集まり,講習会も決まったものに参加しているという見方もあるが,確かにそのような傾向はあるかもしれない.
新生児期から幼児期における生理学,解剖学的な違いや発達という身体的,精神的変化において,成人とは違う特殊性がある.「わからない」といわれる所以は,言語を介したコミュニケーションが難しい点にもあるだろう.口頭指示で行う,いろいろな検査やテストバッテリーが使いにくいために,一般的なPTを展開していこうとすると,困難が生じる.何とかコミュニケーションができたとしても,集中時間は短く,40分のセラピーの中でも次々に展開を考えていかなければならない.年齢による差異も大きいため,同じ疾患でも比較できず,エビデンスに基づいた治療展開も難しいため,取り掛かりがつかみにくいのかもしれない.
新生児期から幼児期における生理学,解剖学的な違いや発達という身体的,精神的変化において,成人とは違う特殊性がある.「わからない」といわれる所以は,言語を介したコミュニケーションが難しい点にもあるだろう.口頭指示で行う,いろいろな検査やテストバッテリーが使いにくいために,一般的なPTを展開していこうとすると,困難が生じる.何とかコミュニケーションができたとしても,集中時間は短く,40分のセラピーの中でも次々に展開を考えていかなければならない.年齢による差異も大きいため,同じ疾患でも比較できず,エビデンスに基づいた治療展開も難しいため,取り掛かりがつかみにくいのかもしれない.
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