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特集 アスリートのための理学療法
Jリーグ・プロチーム組織における理学療法的介入
著者: 安藤貴之1
所属機関: 1鹿島アントラーズFC
ページ範囲:P.431 - P.438
文献購入ページに移動Jリーグ発足から14年が経過し,プロスポーツとしてのサッカーが日本のスポーツ界に定着してきた.現在,1シーズンの中で日本サッカー協会が規定する3大会(Jリーグ,ナビスコカップ,天皇杯)が主として開催されている.シーズン中は週1~2回試合が行われ,勝敗や前年度の成績により多少異なるが,年間40~50試合の公式戦が行われる.1チームは30~35名程度の選手により構成され,試合には18名がエントリーされる(うち11名が先発,3名が交代枠:2006年現在).
チームに所属するメディカルスタッフは,シーズンを通じて選手に生じる疲労や障害に対して可及的早期に対応し,コンディションを維持・調整していくことが責務となる.また,選手個々のコンディションを把握し,監督の要望,戦術,シーズン時期といった諸要素を考慮した上で,テクニカルスタッフ(監督,コーチ)へ的確な情報提供を行わなければならない.このようなスポーツ現場では理学療法士(以下,PT)が積極的に介入し,専門性を生かしていくことが必要であると考える.
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