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短報
ラットヒラメ筋の廃用性萎縮予防に及ぼす短時間荷重の効果
著者: 山崎俊明1 中平洋二2 立野勝彦1
所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻 2馬場記念病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.491 - P.493
文献購入ページに移動理学療法では,臥床による悪影響を最小限にするため,可能な範囲での早期離床を促す.特に,下肢筋の体重を支える機能は,非荷重により急激に低下する1)ことから,立位保持や歩行練習は有用な対策と考えられ実施されている.その効果を考えると,荷重しないことによる廃用性の筋萎縮には,より長時間の下肢荷重が有効である2)が,実際の臨床では適応困難な場面が多い.そこで,筆者らは臨床応用が可能な1日1時間の荷重を採用し,動物実験で筋萎縮抑制効果を検証してきた3,4).その結果,完全な萎縮予防はできないが,進行抑制が可能であり,荷重頻度や開始時期などが重要な規定因子であった.
本研究では,1日1時間以内の荷重(短時間荷重)の効果を調べた.具体的には,ラットヒラメ筋の廃用性萎縮に対し,1日20分,40分および60分の荷重を実施し,筋萎縮予防に及ぼす効果を筋形態および機能の両面から検討した.
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