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文献抄録
片麻痺患者に対する足ペダル踏み式車いすの速度と生理的コスト指数
著者: 大嶽昇弘1
所属機関: 1健康科学大学健康科学部理学療法学科
ページ範囲:P.496 - P.496
文献購入ページに移動 目的:一般に,脳卒中片麻痺患者は,通常の車いすを使用するにあたって,非麻痺側の手でハンド・リムを回し,非麻痺側の足で地面を後方に押すことによって駆動する.しかし,その速度は遅く,長距離や斜面駆動,方向変換の操作は難しい.また,これまでの研究から最大作業負荷は上肢の運動より下肢の運動のほうが大きいことが報告されており,同じ負荷に対して上肢の運動による呼吸循環反応は下肢による運動より高くなる.したがって,両下肢で交互にペダルを踏む足ペダル踏み式車いすを駆動することができれば,快適であろうと考えられる.本研究の目的は,片麻痺患者が足ペダル踏み式車いすを駆動することができるかどうか,そして,両下肢を使用する足ペダル踏み式車いすが通常の非麻痺側の上下肢を用いて駆動するより容易で,より速いかどうかを評価することである.
対象:被験者は,脳卒中による重度あるいは中等度の歩行障害を有する平均年齢63.7歳(SD 12.7歳)の入院患者10人(男性8名,女性2名)であった.
対象:被験者は,脳卒中による重度あるいは中等度の歩行障害を有する平均年齢63.7歳(SD 12.7歳)の入院患者10人(男性8名,女性2名)であった.
参考文献
Makino K, et al:Speed and physiological cost index of hemiplegic patients pedalling a wheelchair with both legs. J Rehabil Med 37:83-86, 2005
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