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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻6号

2006年06月発行

文献概要

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編集後記

著者: 高橋正明

所属機関:

ページ範囲:P.502 - P.502

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 今年2月,トリノオリンピックの女子フィギュアスケートシングルのフリーで荒川静香選手が見事に舞った.今大会で日本が獲得した唯一のメダルが,冬季の花形種目の金だったということもあるが,たったの4分間がわが国をこれほどまで興奮させ,国民に勇気と感動を与えたことは驚きであった.そして3月,アメリカで行われたWBC(ワールドベースボールクラシック)では,王ジャパンが薄氷を踏みながらも最後にはキューバを破って見事栄冠を勝ち得た.その一喜一憂は普段野球を見ない人までをも巻き込み,最後には国を挙げて喝采し,喜びに酔った.そして6月,いよいよサッカーのワールドカップが始まる.国の期待と国民の胸の高まりは日ごとに増すばかりである.日の丸を背負って戦えるのは一部のアスリートのみであるが,国と国民に与えるプラスの影響力は計り知れない.国を背負わないまでも,トップアスリートは大きな影響力を持つ何かを背負って戦う.

 本号は,そんなアスリートを医学的,身体的に裏で支える理学療法に焦点を当て特集を組んだ.スポーツ傷害一般に関する書物は過去にもあったが,これほどまでにいわゆるアスリートに的を絞った特集は類をみない.多種多様な競技があって,それぞれに特化した動きの分析評価がなされ,それに基づく創造的で最良の理学療法アプローチがなされていると思うと,理学療法士であれば誰もが知りたいと考えるはずである.また,トレーナー的な仕事がしたくて理学療法士を目指す多くの高校生や,スポーツ傷害を専門にしたいと考えている若い理学療法士にとっては,自分の進路を決める必要不可欠な情報となるはずである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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