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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻7号

2006年07月発行

文献概要

入門講座 ベッドサイドでの患者評価 1

心疾患

著者: 高橋哲也1

所属機関: 1群馬県立心臓血管センターリハビリテーション課

ページ範囲:P.555 - P.564

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はじめに

 病棟や訪問に1人で行った時に,対象者を目の前にして「どこからどうしたらいいのか」と悩むことがある.理学療法士は運動を主たる治療手段とする職業であるために,常に目の前にいる対象者に対してこれから運動というストレス(負荷)を掛けても大丈夫かと考えることが多い.特にその対象者が心疾患の既往を有していたり,現在心疾患の治療中であったりすると,自分の行う理学療法によって状態を悪くしてしまいはしないかと不安に陥ることがしばしばある.理学療法士が心疾患に苦手意識を持つ最大の理由は,四肢の麻痺や骨折などと違って,外見上健常な状態と区別がつきにくい(実際は比較的わかりやすい)との印象があるからであろう.

 本稿では,そんな苦手意識を少しでも解消することを目的に,心疾患に対するベッドサイドでの評価方法を,「対象者を直接評価する前に医師カルテや看護経過記録から収集できる情報」と「理学療法士自身が実際に対象者に接し得られる情報」の2側面から概説する.

参考文献

1)Forrester JS, et al:Correlative classification of clinical and hemodynamic function after acute myocardial infarction. Am J Cardiol 39:137-45, 1977
2)櫻田弘治:重症心不全に対する外科治療と理学療法 左室補助人工心臓(LVAS)の進歩と理学療法.PTジャーナル39:777-783,2005
3)武内重五郎,他:内科診断学 改訂第16版,南江堂,2003
ed. Boston, Little Brown, 1964

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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