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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻8号

2006年08月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

ICF

著者: 溝呂木忠1

所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部

ページ範囲:P.665 - P.665

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 ICFはInternational Classification of Functioning, Disability and Healthの略で国際生活機能分類と邦訳されている.ICFは,1980年に制定された国際障害分類(ICIDH)に代わり,2001年のWHO総会で採択された.ICFの概念(構成要素間の相互作用)は図の通りで,「障害」の有無にかかわらず心身の状態や生活の状況を分類する.例えば生理学的な心身機能や解剖学的な身体構造を評価基準に従って分類する.たまたま「正常」の範囲にないものをインペアメントと呼ぶ.

 活動と参加:個人レベルの行為を活動,社会レベルの行為を参加と呼ぶ.例えば「話すこと」は「活動」,「会話」は「参加」であり,それらが不十分な状態をそれぞれ活動制限,参加制約という.実際上これらがディスアビリティーである.しかし現実では両者を明確に区別できない場合も多い.分類上は「活動と参加」としてあり,必要に応じて区別する.このカテゴリーの種類はかなり広範である.例えば読み書き,他者や動植物の世話,パートナーとの性的関係,ストレスや危機への対処,スピリチュアリティーにまで及ぶ.これまではADLの自立に最大の関心が払われてきたが,今後はより広く社会参加にも目が向けられることになろう.

参考文献

障害者福祉研究会:ICF国際生活機能分類,中央法規出版,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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