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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル40巻9号

2006年09月発行

文献概要

特集 理学療法と連携

リハビリテーション領域における連携の現状と課題

著者: 飯島節1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科

ページ範囲:P.715 - P.720

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はじめに

 リハビリテーションは極めて学際性の高い活動であり,多くの専門職者が同時にあるいは連続的に関わらなくてはならない.そのためリハビリテーション医療の分野では,チームとしての活動や専門職者間の連携のあり方が常に重要な課題となってきた.また,昨今の医療制度改革においては,リハビリテーションに関わる機関や施設の機能分化が進められており,その結果新たに機関や施設間の連携という課題も生じている.

 一方,わが国ではリハビリテーションといえば専ら病院で行う身体機能訓練のことだという誤解が未だに根強く,医学的リハビリテーション以外の,社会,教育,職業などのリハビリテーション分野や,地域リハビリテーションへの一般の理解は極めて乏しい1,2).実際,医療以外のリハビリテーション分野は発展途上であり,医療機関と地域リハビリテーション活動との連携体制の構築も遅れている.

 本稿では,リハビリテーション医療と地域リハビリテーション活動における連携の現状と課題,および今後の方向性について概説する.

参考文献

1)野原真理,他:リハビリテーションについての認識に関する研究:専門職者と学生における検討.リハビリテーション連携科学6(1):22-27,2005
2)浜村明徳:地域リハビリテーションの支援体制.日本リハビリテーション病院・施設協会(編):これからのリハビリテーションのあり方,pp84-92,青海社,2005
3)藤本隆宏:能力構築競争,中央公論新社,p87,2003
4)石川 誠:リハビリテーション医療の流れ.日本リハビリテーション病院・施設協会(編):これからのリハビリテーションのあり方,pp8-12,青海社,2005
5)吉野貴子,飯島 節:外来理学療法に対する脳卒中後遺症者の期待と理学療法士の意識との相違.理学療法学30:296-303,2003
6)上岡裕美子,他:脳卒中後遺症者を対象とした外来理学療法目標項目の抽出および決定.理学療法科学21(1):43-48,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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