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特集 外来・通所理学療法
一般病院における外来理学療法の変遷と展望
著者: 川島達宏1 川島敏生1
所属機関: 1日本鋼管病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.815 - P.822
文献購入ページに移動はじめに
当院の外来理学療法に関して,本誌にて1995年に報告し1),その後約10年が経過した.その間の少子高齢化,疾病構造の変化,医療費の高騰,経済低成長などは,保健・医療・福祉に大きな影響を及ぼし,社会保障制度にも変革がみられた.
急速に進む少子高齢化などに対応するため,診療報酬制度の度重なる改定が行われ,介護保険制度も導入された.それらに伴い,外来理学療法の対応にも大きな変化がみられる.
本稿では,当院の外来理学療法の変遷を報告するとともに,ニーズの変化や対応,今後の展望に関して私見を述べる.
当院の外来理学療法に関して,本誌にて1995年に報告し1),その後約10年が経過した.その間の少子高齢化,疾病構造の変化,医療費の高騰,経済低成長などは,保健・医療・福祉に大きな影響を及ぼし,社会保障制度にも変革がみられた.
急速に進む少子高齢化などに対応するため,診療報酬制度の度重なる改定が行われ,介護保険制度も導入された.それらに伴い,外来理学療法の対応にも大きな変化がみられる.
本稿では,当院の外来理学療法の変遷を報告するとともに,ニーズの変化や対応,今後の展望に関して私見を述べる.
参考文献
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14)厚生労働省:平成17年受療行動調査の概況,2005 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jyuryo/05/index.html
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