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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル41巻10号

2007年10月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

支持性

著者: 柴喜崇1

所属機関: 1北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻

ページ範囲:P.837 - P.837

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 「支持性」(support)という用語は,理学療法士が関わる臨床で頻用されている.支持性が高い,あるいは低いといった使われ方である.しかし,理学療法学1)および医学2)を網羅する辞典において「支持性」なる項目を探しあてることはできないし,近年の理学療法士国家試験の問題に「支持性」という用語をみつけることもできない.要するに定義が明確に示されないまま「支持性」という用語が濫用されているのが現状といえる.

 ところで,臨床において違和感なく用いられている「支持性」は,一般にどのような使われ方をしているのであろうか.日本理学療法学術集会の抄録から「支持性」という用語を探すと,部位としては上肢の支持性,下肢の支持性,体幹の支持性という表現がみられた.最も頻用されているのが“下肢”の支持性,続いて“上肢”,“体幹”が続いている.

参考文献

1)奈良 勲(監修):理学療法学事典,医学書院,2006
2)南山堂:南山堂医学大辞典第18版,南山堂,1998
3)Hesse S:Locomotor therapy in neurorehabilitation. Neuro Rehabil 16:133-139, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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