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特集 メタボリックシンドロームと理学療法 ケースレポート
1.メタボリックシンドロームを伴う脳血管疾患に対する理学療法
著者: 平木幸治1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.893 - P.896
文献購入ページに移動はじめに
脳血管疾患の理学療法は,機能障害や能力障害に焦点を当て,ADLの改善や自立に向けたアプローチが重要であることに異論はない.しかし,機能障害が軽度でADLが自立している症例には,脳血管疾患発症の基盤となっているメタボリックシンドロームや生活習慣病の管理など,二次予防(再発予防)を主眼に入れたアプローチも考慮されるべきである.本稿では,二次予防を目的として理学療法を施行したメタボリックシンドローム合併脳梗塞症例を提示し,その経過とアプローチ法について述べる.
脳血管疾患の理学療法は,機能障害や能力障害に焦点を当て,ADLの改善や自立に向けたアプローチが重要であることに異論はない.しかし,機能障害が軽度でADLが自立している症例には,脳血管疾患発症の基盤となっているメタボリックシンドロームや生活習慣病の管理など,二次予防(再発予防)を主眼に入れたアプローチも考慮されるべきである.本稿では,二次予防を目的として理学療法を施行したメタボリックシンドローム合併脳梗塞症例を提示し,その経過とアプローチ法について述べる.
参考文献
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