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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル41巻3号

2007年03月発行

文献概要

入門講座 画像のみかた・3

臨床に活かす脳のCT・MRIのみかた

著者: 生野雄二1 豊田一則1 山口武典23

所属機関: 1国立循環器病センター内科脳血管部門 2国立循環器病センター 3千里リハビリテーション病院

ページ範囲:P.231 - P.239

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はじめに

 脳の画像診断は,かつては脳血管造影が唯一の手段であったが,1970年代のCT(computerized tomography),1980年代のMRI(magnetic resonance imaging)の登場によって,より詳細な形態学的診断が可能となった.画像診断技術の進歩に加えて,脳梗塞に対する血栓溶解療法をはじめとする治療の進歩や,救急救命部門の充実により,近年脳血管障害や脳外傷患者の救命率が上がってきている.しかしながら,その一方で重度の障害を持つ患者は増加しており,それに対していかに機能回復や日常生活動作(ADL)の改善を図るかが今後の課題であり,急性期~回復期および維持期におけるリハビリテーション(以下,リハビリ)が重要な役割を担っている.本稿では脳の画像診断における代表的なものとしてCT,MRI,MRA MR(angiography)について,その基本的なメカニズムや,脳血管障害を中心に頭部外傷,脳腫瘍など実際の疾患の画像のみかた,また脳の機能局在について概説し,リハビリにおける画像の活用について述べる.

参考文献

1)峰松一夫,米村公伸:脳卒中の画像検査:リハビリテーションMOOK2号,14-24,2001
2)高木康行,他:脳卒中ビジュアルテキスト 第2版,医学書院,1994
3)高橋睦正,他:神経疾患のCT改定第2版,南江堂,1996
4)平山惠造,川村 満:MRI脳部位診断,医学書院,1993
5)久留 裕,真柳佳昭:CT診断のための脳解剖と機能系,医学書院,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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