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文献概要
入門講座 検査測定/評価・1【新連載】
触診
著者: 進藤伸一1
所属機関: 1秋田大学医学部保健学科
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動はじめに
触診(palpation)とは,検者が手で患者の身体各部を触り,その状態を知るために行う身体的検査法の1つである.理学療法士は,これまで運動器系の構造上の変化に焦点を当てた静的触診(static palpation)を行うことが多かったが,最近では徒手療法の普及に伴い,関節の遊びなどの可動性に焦点を当てた動的触診(motion palpation)を行うことも多くなってきている.触診は,呼吸理学療法の分野でも重要であり,理学療法士が行う検査法として重要性を増している.
本稿では,日常臨床で触診することの多い10の事例を取り上げ,その要点を述べる.総論的な内容は,紙幅の関係で触れられないので,他の成書を参考にされたい1~5).
触診(palpation)とは,検者が手で患者の身体各部を触り,その状態を知るために行う身体的検査法の1つである.理学療法士は,これまで運動器系の構造上の変化に焦点を当てた静的触診(static palpation)を行うことが多かったが,最近では徒手療法の普及に伴い,関節の遊びなどの可動性に焦点を当てた動的触診(motion palpation)を行うことも多くなってきている.触診は,呼吸理学療法の分野でも重要であり,理学療法士が行う検査法として重要性を増している.
本稿では,日常臨床で触診することの多い10の事例を取り上げ,その要点を述べる.総論的な内容は,紙幅の関係で触れられないので,他の成書を参考にされたい1~5).
参考文献
1)Gross J(著),石川 斉,他(監訳):筋骨格系検査法,医歯薬出版,1999
2)Magee DJ(著),岩倉博光,他(監訳):運動器疾患の評価,医歯薬出版,1990
3)林 典雄,他:運動療法のための機能解剖学的触診技術―上肢,メジカルビュー,2006
4)林 典雄,他:運動療法のための機能解剖学的触診技術―下肢・体幹,メジカルビュー,2006
5)進藤伸一:触診.内山 靖(編):標準理学療法学 理学療法評価学(第2版),pp68-71,医学書院,2004
6)柏木平八郎:バイタルサイン/全身状態の評価.黒川 清,他(編):診療マニュアル―身体所見の取り方,pp18-23,南江堂,1996
7)石川雄一:浮腫.石川 齊,他(編):図解理学療法技術ガイド(第2版),pp88-90,文光堂,2001
8)高岡邦夫(編):整形外科徒手検査法,メジカルビュー,2003
9)Kaltenborn FM(著),富 雅男(訳):四肢関節のマニュアルモビリゼーション,医歯薬出版,1988
10)荒木 茂:マイオフェイシャルマニプレーション.奈良 勲,他(編):系統別・治療手技の展開,協同医書出版,pp114-135,1999
11)宮川哲夫(監):ベッドサイドで活かす呼吸理学療法,アンファミエ,2003
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