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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル41巻8号

2007年08月発行

特集 病棟理学療法の視点と実践

救命救急センター・ICUにおける病棟理学療法

著者: 渡辺敏1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.615 - P.621

文献概要

救命救急センターとは

 救命救急とは,入院の必要ない軽症患者を受け入れる「初期救急」,入院や手術が必要な患者を受け入れる「二次救急」,生命の危機が切迫している重篤患者を受け入れる「三次救急」に分類される.例えば骨折でも外固定だけなら「初期救急」処置で外来通院,手術および内固定が必要なら「二次救急」に入院,失血・感染などを伴えば「三次救急」入院といった具合である.したがって「救命救急センター・ICU」とは,原疾患の治療に先行または並行して全身状態の治療をする病棟である.そのことを念頭に置き,本稿では救命救急センター・ICU病棟で実施される病棟理学療法について解説する.全身状態が安定し,原疾患に対する病棟理学療法を展開する頃には,一般病棟へ転棟することが多いため,原疾患に対する病棟理学療法は省略する.

参考文献

1)相川直樹:救急疾患,今日の診断指針第4版,pp486-529,医学書院,1997
2)寺尾詩子,松永優子:脳血管障害,理学療法リスク管理マニュアル第2版,pp2-36,三輪書店,2006
3)井澤和大,他:循環器疾患,理学療法リスク管理マニュアル第2版,pp38-127,三輪書店,2006
4)横山仁志,他:呼吸器疾患,理学療法リスク管理マニュアル第2版,pp170-244,三輪書店,2006
5)横山仁志:ベットサイドでの患者評価2 呼吸器疾患.PTジャーナル 40:669-677,2006
6)鰤岡直人,佐々木孝夫:臥床はなぜ呼吸に悪いのか.呼と循 46:253-259,1998
7)天野隆弘:脳循環のauto regulation.血管と内皮 8:379-385,1998
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9)横山仁志:呼吸筋力と換気パラメーターの関係.人工呼吸 23:78-84,2006
10)和田(花岡)裕美子,他:急性心筋梗塞のクリティカルパス作成の試み.ICUとCCU 29:823-827,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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