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特集 病棟理学療法の視点と実践
一般病院における骨関節系疾患の病棟理学療法
著者: 齋藤里美1 齋藤幸広1 濱野俊明1 高関じゅん1 畠中佳代子1 加藤理恵1 内田賢一2
所属機関: 1藤沢市民病院リハビリテーション室 2神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
ページ範囲:P.623 - P.630
文献購入ページに移動一方,早期理学療法に伴う早期退院は,患者側,医療者側の双方にとって利益があるはずである.しかし実際には,患者を取り巻く環境はあまりにも早く進み,ADLの獲得や退院に向けた調整も困難な状況となり,患者にとって必ずしも満足な状態とはいえない.この乖離に対して,リハ室での移動能力の改善と並行して,理学療法士が病棟訪問を行うことが実生活に即したADLの早期獲得に重要な役割を果たす.いわゆる「しているADL」「するADL」あるいはASL(activities of social life)の拡大によるQOLの向上に対するアプローチである2).
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