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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル41巻8号

2007年08月発行

文献概要

特集 病棟理学療法の視点と実践

回復期リハビリテーション病棟における病棟理学療法

著者: 辛嶋美佳1 佐藤浩二1 衛藤宏1

所属機関: 1湯布院厚生年金病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.639 - P.645

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はじめに

 2000年4月の診療報酬の改定により,回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)が新設された.周知の通り,この病棟の目的は寝たきり予防と家庭復帰である.そしてこの目的達成に向けた手段は,リハの中心を訓練室から病棟に転換し,実用的な日常生活における諸活動の実現に向け看護師をはじめ他職種と協業を図ることである1,2).当院では制度新設の翌月に1病棟60床を開設して以来,この目的達成に向け職員一丸となって取り組んできた.この取り組みの中で,われわれ理学療法士の役割とはなにか,またどう関わることで患者の益となり,さらには関係職種との連携が円滑となるかを考え続けている.

 本稿では,これまでの取り組みを振り返り,回復期リハ病棟における病棟理学療法について考えてみたい.

参考文献

1)石川 誠:回復期リハビリテーション病棟成立の背景.PTジャーナル 35:161-166,2001
2)大川弥生:回復期リハビリテーション病棟のあり方.PTジャーナル 35:167-178,2001
3)衛藤 宏,他:当院における取り組みと提言Ⅱ.臨床リハ 12:211-217,2003
4)辛嶋美佳,他:回復期リハビリテーション病棟におけるADLへの取り組み.PTジャーナル 39:399-406,2005
5)篠原美穂,他:回復期リハビリテーション病棟における病棟ADLの充実に向けて.OTジャーナル 40:1293-1299,2006
6)佐藤浩二:毎日の情報交換こそカンファレンスの原点.老年看護 8:71-76,2001
7)茨木美穂,他:リハビリテーションの視点に立った退院援助計画「経過的ケアプラン」の実践.総合ケア 14(8):50-55,2004
8)茨木美穂,他:医療と在宅ケアとのスムーズな橋渡しの実践.居宅ケアサービス 3:113-123,2005
9)大川弥生:理学療法プログラムに生かすICF(1)―目標指向的アプローチ―.PTジャーナル 36:609-615,2002
10)大川弥生:理学療法プログラムに生かすICF(2)―リハビリテーション・プロセスへの患者・家族の主体的関与・決定―.PTジャーナル 36:696-703,2002
11)医科点数表の解釈,p332,社会保険研究所,2002
12)医科点数表の解釈,pp352-353,社会保険研究所,2006
13)奈良 勲(編):理学療法概論 第3版,pp49-60,医歯薬出版,1999
14)上田 敏:ICFの基本的な考え方―生活機能の重視と階層論的理解を中心に―.PTジャーナル 36:271-276,2002
15)大川弥生:介護保険サービスとリハビリテーション,p31,pp73-76,pp90-95,中央法規,2004
16)篠原美穂,他:当院の回復期リハ病棟における車椅子偏重からの脱却へ向けた取り組みと成果.作業療法 247:134,2005
17)佐藤浩二:実用的ADLの衝撃.作業療法 22:205,2003
18)佐藤浩二:セラピスト間の徹底協議で単位配分パスを作成.全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会機関誌 2:15-17,2003
19)熊谷隆史,他:回復期リハビリテーション病棟における単位配分パスの導入による病棟ADL訓練向上への取り組み.作業療法 24:502-512,2005
20)辛嶋美佳,他:当院における回復期リハビリテーション病棟での係わり.理学療法学 31:354(第39回日本理学療法学術大会演題抄録集)2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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