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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻10号

2008年10月発行

文献概要

なぜ学ぶのか・7

生化学―人体の生命現象を分子のレベルで理解する

著者: 井上順雄1

所属機関: 1首都大学東京

ページ範囲:P.866 - P.868

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はじめに

 「生化学」はその名称から推測できるように,高校で学んだ生物と化学に深い関係があります.理学療法士を養成するための教育課程において,生化学は解剖学や生理学とともに人体の構造と機能を理解するための専門基礎分野の科目として,その後に続く専門分野の学習を進めるために必要な科目に位置付けられています.

 一般的に医療系および生物系の大学などの学部・学科において,生化学は専門科目を学ぶうえで必須の科目になっています.しかし,これまでの理学療法士養成の教育課程においては,「生化学は抽象的でわかりにくい」,「高校時代に化学が嫌いだった」,さらに,「理学療法士の国家試験の範囲に生化学が含まれていない」などの理由により,生化学はあまり重要視されなかったかもしれません.しかしながら,将来の理学療法においては,生化学的な考え方の重要性が増すと考えています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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