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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻12号

2008年12月発行

文献概要

短報

超高齢入院患者のリハビリテーション効果―FIMを用いた年齢区分別の比較

著者: 根本厚志1 内山真由美1 構直子1 渥美磨子1 小泉麻子1 菊池友宏1 金原彰子1 石川彰子1 鳥羽南海子1 角田里紗1

所属機関: 1浴風会病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1053 - P.1055

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要旨:入院患者を対象として,超高齢者(85歳以上)と前・後期高齢者(65~84歳)のリハビリテーション効果について,FIMを用いて比較・検討を行った.超高齢者のFIMの改善は,前・後期高齢者に比べ有意に小さい結果となった.年齢とFIMの改善は全体的には弱い負の相関を示したが,90歳を超えると負の相関が強まる傾向がみられた.超高齢者では,前・後期高齢者に比べFIMが低下した者の割合が高かったが,その多くは全身状態や精神状態の悪化によりリハビリテーション中止を余儀なくされた者であった.超高齢者ではFIMが大幅に改善した者の割合は低かったが,それでも約25%に前・後期高齢者の平均を超える改善がみられており,超高齢者のリハビリテーション効果は個人差が大きいことが示された.

参考文献

1)新井武志,他:運動介入の効果に対する年齢の影響.理学療法学 34:1,2007
2)山田拓実:高齢者の平衡機能と運動療法.PTジャーナル 41:25-33,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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