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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻2号

2008年02月発行

文献概要

講座 摂食・嚥下障害・2

小児症例の摂食・嚥下障害

著者: 平井孝明1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター発達支援科理学療法室

ページ範囲:P.147 - P.154

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はじめに

 小児症例の摂食・嚥下障害と成人症例を比較した時,最も大きな相違点は「成長と発達」への関与であろう.全身状態,解剖学的形態,呼吸状態,全身的運動機能,知的能力,意欲などによる摂食・嚥下機能への影響は小児症例も成人症例も共通する要素であり,摂食・嚥下障害によって栄養障害,呼吸機能障害,全身状態悪化を来すことも同様である.しかし,小児症例においては,摂食・嚥下機能の発達が身体成長,口腔構造の構築,言語発達,全身的運動発達,情緒・精神性の成熟,社会性の発達,呼吸機能を含めた全身状態に大きく関与し,成人に至るまで日常生活全般に大きな影響を与える.本稿では,小児症例の生命維持,成長・発達に最も重要な,摂食・嚥下機能に対するアプローチについて概説する.

参考文献

1)本吉美和,他:当センターNICUにおけるハイリスク新生児への哺乳援助.理学療法学 32:457,2005
2)北住映二,他:子どもの摂食嚥下障害,永井書店,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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