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書評
―沖田 実(編)―「関節可動域制限―病態の理解と治療の考え方」
著者: 古澤正道1
所属機関: 1ボバース記念病院
ページ範囲:P.336 - P.336
文献購入ページに移動 関節可動域制限は理学療法の対象となる障害の13~21%を占める病態である.本書では,この病態の解明や治療への示唆について8名が執筆している.
本書では拘縮の定義を,皮膚や皮下組織,骨格筋,腱,靱帯,関節包などといった関節周囲に存在する軟部組織が器質的に変化したことによる関節可動域制限としている.関節可動域制限の発生要因には,年齢,罹患期間,日常生活活動能力,痙縮,痛み,浮腫などの影響がある.拘縮を動物の四肢に内外からの固定法を用いた実験でつくり,その発生機序を結果から説明している.実験に利用した動物とヒトとの比較は,蛋白質の代謝回転などのように,種を超えて共通した要素がある.この部分に着目して研究した多くの成果が書かれている.
本書では拘縮の定義を,皮膚や皮下組織,骨格筋,腱,靱帯,関節包などといった関節周囲に存在する軟部組織が器質的に変化したことによる関節可動域制限としている.関節可動域制限の発生要因には,年齢,罹患期間,日常生活活動能力,痙縮,痛み,浮腫などの影響がある.拘縮を動物の四肢に内外からの固定法を用いた実験でつくり,その発生機序を結果から説明している.実験に利用した動物とヒトとの比較は,蛋白質の代謝回転などのように,種を超えて共通した要素がある.この部分に着目して研究した多くの成果が書かれている.
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