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特集 アジアの理学療法 ACPT加盟国の理学療法
1.大韓民国の理学療法
著者: 李相潤1
所属機関: 1青森県立保健大学健康科学部理学療法学科
ページ範囲:P.371 - P.374
文献購入ページに移動隣国である大韓民国(以下,韓国)では,日本の「理学療法(士)」に相当するものとして「物理治療(士)」という言葉が用いられている.韓国の法律による物理治療士の定義をみてみると「物理治療士は,温熱治療,電気治療,光線治療,水治療,機械および器具治療,マッサージ,機能練習,身体矯正運動および再活練習を行い,これらに必要な機器,薬品の使用,管理,その他の物理療法的な治療業務に従事する」と定められている1).定義の中の「再活」という用語は「リハビリテーション」を意味しており,韓国における「物理治療」とは日本における「理学療法」と同義である.ただし,日本でいう物理療法は,韓国においては「電気治療」,「水治療」,「光線治療」などの独立した治療方法として捉えられ,学問として細分化して研究が進められている.本稿では日本の理学療法(士)の意味に準じて,韓国の実情を紹介する.
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