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特集 Stroke Unitと理学療法 わが国のStroke Unitにおける理学療法
3.脳卒中診療部における理学療法士の役割
著者: 髙見彰淑1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター脳卒中診療部
ページ範囲:P.491 - P.496
文献購入ページに移動脳卒中診療部(strokology)とは,脳卒中患者の治療に対し,従来の診療科の垣根を越えて編成された専門職チームである.秋田県立脳血管研究センター(以下,秋田脳研)では,1969年の開設当初から,脳疾患集中治療室(neurological intensive care unit;以下,NCU)と称する現在の脳卒中診療部の原型ともいえる部門で,内科,外科が共同診療を行ってきた.その後,診療レベルの高度専門化に伴い,共同診療はほとんど行われなくなっていた.しかしある時期から,脳卒中治療における共通の課題解決にあたり,診療科を越えたチーム医療の必要性が再び議論され,約2年の準備期間を経て,1997年に脳神経外科医と神経内科医がスタッフとなり脳卒中診療部が開設された1~3).同時にNCUはstroke care unit(以下,SCU)と改称し,脳卒中診療部で運営することになった.その後,全身合併症に対応する循環器内科医と,1999年には早期リハビリテーションを担う理学療法士がチームに加わった.
Stroke unitおける治療,早期リハビリテーションの有効性については,Indredavikら4)のrandomized controlled trial(RCT)報告などにより立証されている.本稿では,秋田脳研での脳卒中診療部の活動内容とともに,早期リハビリテーションを中心とした理学療法部門の役割について紹介する.
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