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臨床実習サブノート 知っておきたい理学療法評価のポイント・4
パーキンソン病患者を担当した時
著者: 吉田久雄1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院
ページ範囲:P.617 - P.623
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パーキンソン病は,多彩な症状を示しながら進行(増悪)する疾患であるため,その症状,状態,経過は患者によって異なる.残念ながら,現時点では完治のための治療法が確立されておらず,症状などによりいくつかの治療法を組み合わせて対応しており,理学療法もその1つである.
筆者がパーキンソン病患者を担当する時には,問題解決型の理学療法プログラムではなく,目標指向型の理学療法プログラムを立案することを心がけている.また,パーキンソン病患者が「今」示す「状態」には,現在の治療法,今までの治療法,合併症などの影響と,また患者自身の病気に対する認識(受容),患者を取り巻く様々な環境要因が影響を与えているため,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health. 図1)の考え方は,患者の評価と分析,そして治療プログラム立案には欠かせないものである.
パーキンソン病に対する理学療法の有効性については,議論のあるところでもあるが,理学療法が患者のQOLの向上に役立つことが多いのも事実である.本稿では,筆者の実践を中心に,パーキンソン病患者に対する理学療法評価のポイントについて述べる.
パーキンソン病は,多彩な症状を示しながら進行(増悪)する疾患であるため,その症状,状態,経過は患者によって異なる.残念ながら,現時点では完治のための治療法が確立されておらず,症状などによりいくつかの治療法を組み合わせて対応しており,理学療法もその1つである.
筆者がパーキンソン病患者を担当する時には,問題解決型の理学療法プログラムではなく,目標指向型の理学療法プログラムを立案することを心がけている.また,パーキンソン病患者が「今」示す「状態」には,現在の治療法,今までの治療法,合併症などの影響と,また患者自身の病気に対する認識(受容),患者を取り巻く様々な環境要因が影響を与えているため,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health. 図1)の考え方は,患者の評価と分析,そして治療プログラム立案には欠かせないものである.
パーキンソン病に対する理学療法の有効性については,議論のあるところでもあるが,理学療法が患者のQOLの向上に役立つことが多いのも事実である.本稿では,筆者の実践を中心に,パーキンソン病患者に対する理学療法評価のポイントについて述べる.
参考文献
1)水野美邦(編著):EBMのコンセプトを取り入れたパーキンソン病ハンドブック 改訂2版,中外医学社,2007
2)氏家幸子,他:成人看護学 リハビリテーション患者の看護,廣川書店,2003
3)Morris ME:Movement disorders in people with Parkinson disease;a model for physical therapy. Phys Ther 80:758-797, 2000
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