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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻8号

2008年08月発行

文献概要

あんてな

平成20年度診療報酬改定の概要

著者: 泉清徳1

所属機関: 1聖マリア病院リハビリテーション室

ページ範囲:P.707 - P.713

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はじめに

 2008年4月に診療報酬の改定が行われた.高齢社会,少子化問題,メタボリック対策,医師不足,後期高齢者制度問題など,医療を取り巻く問題は後を絶たないが,増大する医療費の削減,抑制は国としても急務であろう.そのようななか,診療報酬改定率(本体)は0.38%とわずかではあるがプラス改定となっている.しかし,薬価改定率においてはマイナス1.2%であり,全体改定率としてみればマイナス0.82%の改定となった.改定は病院勤務医の負担軽減,医療費の適正化・見直し,後期高齢者にふさわしい医療体制の整備などを柱に行われ,リハビリテーションにおいても“患者から見てわかりやすい医療を実現する”という基本方針に基づいて見直された.

 今回の改定は,単なる診療点数や制度などの変更だけではなく,リハビリテーション医療に携わる者にとって非常に大きな意味をもつ改定ではないかと考えている.その点を踏まえ,本稿では今回の診療報酬改定の概要について解説する.

参考文献

1)診療報酬の算定方法の制定等に伴う実施上の留意事項について,別添1医科診療報酬点数表に関する事項(保医発第0305001号),2008年3月5日
2)基本診療の施設基準等及びその届出に関する手続きの取り扱いについて(保医発第0305002号),2008年3月5日
3)特掲診療料の施設基準及びその届出に関する手続きの取り扱いについて(保医発第0305003号),2008年3月5日
4)「労災診療費算定基準」の一部改定について(基発第0331018号),2008年3月31日
5)労災診療費算定基準の一部改定に伴う運用上の留意事項について(基労補発第0331004号),2008年3月31日
6)「労災保険におけるリハビリテーション医療について」の一部改正について(基発第0331031号),2008年3月31日
7)武藤正樹:P4Pが変える日本の診療報酬の指標.月刊保険診療 62:90-92,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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