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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻9号

2008年09月発行

文献概要

特集 褥瘡の予防と治療―理学療法の役割

褥瘡の予防と治療における理学療法の役割

著者: 廣瀬秀行1

所属機関: 1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部

ページ範囲:P.725 - P.731

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はじめに

 褥瘡は,廃用症候群の1つであり,リハビリテーションの対象となる病態であるが,皮膚や創部を評価する必要があること,そして運動負荷によって悪化の危険性があることなどから,理学療法の中では十分な取り組みが行われてこなかった経緯がある.褥瘡の治癒する過程をみていくと,人間の再生能力の素晴らしさとともに,理学療法士による対応の成否によって経過が異なることがわかる.本特集をきっかけに,多くの理学療法士が皮膚の状態や褥瘡に関心をもち,褥瘡治療や予防に対する取り組みが増えることを期待している.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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