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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻9号

2008年09月発行

文献概要

入門講座 実践―基本統計学のQ&A・3

例題から考える統計の基本―検定・推定における理解のポイント

著者: 関屋曻1 高橋正明2

所属機関: 1昭和大学保健医療学部理学療法学科 2群馬パース大学理学療法学科

ページ範囲:P.773 - P.780

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 統計学には記述統計学のほかに推測統計学という領域があり,この中には検定と推定が含まれます.記述統計学が集団のすべてのデータからその集団の特性を明らかにしようとするのに対し,推測統計学は集団の一部のデータを用いて集団全体の特性を明らかにしようとする方法です.推測統計は,一部の対象を調べるだけで集団全体の特性を把握できるため,たいへん便利な方法で,社会学,心理学,農学,薬学,医学,工学など,様々な分野で用いられています.しかし,独特な論理と数学で構成されているため,高等数学を修めていない人にとってはわかりにくいものになっています.また,コンピュータとソフトの発達で,計算そのものは簡単に誰にでも行えるようになってきましたので,たいへん便利ではありますが,適用を間違えると有害な結論を導く可能性もあります.本稿では,検定や推定を行ったり,研究報告を読み聞きしたりする時に持つことが多い疑問について,できる限りわかりやすい解説を試みます.

参考文献

1)肥田野 直,他:心理教育統計学,培風館,1961
2)池田 央:行動科学の方法,東京大学出版会,1971
3)岩原信九朗,教育と心理のための推計学,日本文化科学社,1965
4)森 敏昭,吉田寿夫:データ解析テクニカルブック,北大路書房,1990
5)永田 靖:統計的方法のしくみ,日科技連,1996
6)佐伯 胖,松原 望:実践としての統計学,東京大学出版会,2000
7)芝 祐順,南風原朝和:行動科学における統計解析法,東京大学出版会,1990
8)Siegel S, Castellan NJ:Nonparametric statistics for the behavioral sciences, McGraw-Hill, NewYork, 1988
9)吉田耕作:直感的統計学,日経BP出版センター,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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