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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル42巻9号

2008年09月発行

文献概要

講座 補装具の開発変遷・4

車いすの開発変遷

著者: 佐藤史子1

所属機関: 1横浜市総合リハビリテーションセンター機能訓練課

ページ範囲:P.781 - P.787

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はじめに

 車いすは脊髄損傷者の「脚」として発達してきた.脊髄損傷者にとって車いすは「脚」の役割として明確な意義があり,疾患特性からも車いすの処方がしやすい条件がそろっていたためであろう.その後,高齢者や他の疾患をもつ人にも利用されるようになり,「いす」としての役割も求められるようになった.

 車いす処方において,私たち理学療法士の果たすべき役割は大きく,車いす開発の変遷をたどることによって,目の前にいるクライアントにどう対応するべきかを考えるヒントを得られるかもしれない.本稿では,車いす開発に関わった人たちの思いを,その時代背景も交えて報告する.

参考文献

1)大川嗣雄,他:車いす,pp1-48,医学書院,1987
2)高橋義信,他:車いすSIG講習会テキスト「深めよう!!車いす」,pp54-61,日本リハビリテーション工学協会車いすSIG,2005
3)黒川隆志,他:計測用車椅子(処方用仮車椅子)について.理・作・療法 1:53-57,1977
4)田中 理,他:アジャスタブル機能の付いたモジュール型車いすNEWMOS(ニューモス)の開発.義装会誌 9:163-169,1993
5)沖川悦三,他:屋内用6輪車いすの実用化.義装会誌 14:107-111,1998
6)田中 理,他:スタンドアップ車椅子の開発.日本義肢装具研究会会報 23:49-54,1983
7)西村重男:アクティブ・バランス・シーティング物語.リハビリテーションエンジニアリング 22:2-15,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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