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書評
―市橋則明(編)―「運動療法学―障害別アプローチの理論と実際」 フリーアクセス
著者: 伊橋光二1
所属機関: 1山形県立保健医療大学
ページ範囲:P.806 - P.806
文献購入ページに移動そこで重要なことは,身体運動のメカニズムと,運動が身体に与える影響を運動療法の視点から,より深く理解することと考えられる.この観点から,市橋則明氏の編集による『運動療法学』は待望の1冊と言うことができる.本書は大きく2部に分かれており,前半の「運動療法の基礎知識」では,運動学を中心に,運動と呼吸,循環,代謝との関連,さらに運動と学習,発達,老化との関連が詳述されており,運動療法原理の科学的理解に好適な書である.特に,編者による「運動学の基礎知識」の項では,“凹凸の法則に従った関節可動域運動とその間違い”や“筋の作用は覚えるな”といった見出しが目を引き,興味深く読み進めることができる.
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