わが国の理学療法の対象者は年々高齢化し,障害を重複して持つ対象者も増えている.さらに加齢による各種臓器の機能低下も加わり,病態や障害の把握や効果的な理学療法の実践を困難にしている.筋骨格系や脳神経系に加えて,肺や心臓,腎臓などの各種臓器,栄養状態などの相互関連を意識し,全身を管理しながら対象者に対応することが重要である.そこで本特集では,理学療法士が高齢者を対象とする時に留意すべき臨床的視点を,運動機能,呼吸機能,腎機能,栄養管理の各側面から解説いただいた.
雑誌目次
理学療法ジャーナル43巻10号
2009年10月発行
雑誌目次
特集 老化による身体機能低下と理学療法
高齢者の運動機能(健康増進)と理学療法
著者: 村永信吾 , 平野清孝 , 田代尚範
ページ範囲:P.861 - P.868
はじめに
日本の高齢化は世界に類をみない速さで進み,今や平均寿命,健康寿命(自立した生活期間)ともに世界最高水準となった.しかし,その一方で要介護認定者も大幅に増加し,特に要支援および要介護1といった比較的軽度な者が増加している(図1).
要介護となった原因としては,脳血管疾患,衰弱,転倒・骨折,認知症,関節疾患などが挙げられる.これらの原因を要介護度別にみると,重度者(要介護度4・5)では脳血管疾患や認知症が多く,軽度者(要支援・要介護1)では,衰弱,転倒・骨折および関節疾患といった運動器の廃用をベースとした廃用症候群が増加している.また,年齢階級別でみると,前期高齢者(75歳未満)では脳血管疾患が多く,後期高齢者(75歳以上)では廃用症候群が多くなっている.さらに85歳以上では廃用症候群が50%近くを占める.これらのことから,今後予想される高齢者人口の増加においては,「廃用症候群をいかに食い止め,健康寿命の延伸に貢献するか」が重要な課題となる.
高齢者の呼吸機能と理学療法
著者: 野添匡史 , 間瀬教史 , 村上茂史 , 荻野智之 , 和田智弘 , 福田能啓
ページ範囲:P.869 - P.876
はじめに
近年,人口の高齢化とともに,理学療法の対象となる患者の高齢化も進んでいる.高齢者に対して理学療法を施行する際,障害を受けた機能の改善を図ろうとしても,高齢者特有の様々な身体機能低下が要因となって,十分な効果が得られない場合がある.そのなかでも呼吸機能は特に加齢による影響が大きく,治療効果に影響を与えるだけでなく,様々な合併症の要因にもなる.本稿では,高齢者における呼吸機能の低下がどのように生じるのか,また,理学療法を進める上で,どのような対応が必要になるのかについて述べる.
高齢者の腎機能と理学療法
著者: 忽那俊樹 , 松永篤彦
ページ範囲:P.877 - P.883
はじめに
本邦では,成人の約13%に慢性腎臓病(chronic kidney disease:以下,CKD)が認められる1).特に高齢者では,加齢による影響と生活習慣病による動脈硬化の進展に伴って腎機能が低下し,CKDを有する割合は増加する.さらに,腎機能が低下すると,心疾患や脳血管疾患などの心血管疾患を高率に合併する.このため,運動器リハビリテーションの目的で理学療法を処方された場合であっても,腎機能障害の程度と合併症の重症度を併せて評価し,理学療法に対するリスクを層別する必要がある.
本稿では,腎機能の評価法とその臨床的意義を概説し,腎機能障害を合併した高齢者に対して理学療法を実施する際の留意点について述べる.
高齢者の栄養管理と理学療法
著者: 綾部仁士 , 鈴木裕也 , 石村博史 , 海塚安郎
ページ範囲:P.885 - P.894
はじめに
少子高齢化の進行に伴う高齢人口の増加により,理学療法対象患者における高齢者の割合は急増している.また,医療技術の進歩に伴い,重症病態や周術期の高齢者に理学療法を実施するケースも増加傾向にある.医療現場の最前線においては,高齢化による病態の複雑化が進み,これまでのような各医療職の専門思考だけでは対応できない状況が広がっている.したがって,急性期医療においては,重症病態や手術侵襲という大きなリスクをもつ高齢患者が,精神・認知機能,身体機能を十分回復させてもとの暮らしに復帰できるまでを診る,医療サービスの提供が求められている.その実現のためには,チーム医療が必要であり,そのなかであまり顧みられなかった,高齢者の身体特性, 侵襲下での代謝動態,栄養管理の重要性を理解することが前提となる.
本稿では,高齢者の身体特性,侵襲下の生体反応,栄養障害の特徴と基本的評価項目について解説し,当院における高齢の熱傷患者と腹部大血管手術を行った高齢患者に対する栄養管理下での早期理学療法の実際を紹介する.
[座談会]高齢者に対する理学療法の現状と課題―臨床の現場から
著者: 横田一彦 , 小泉幸毅 , 種市かおり , 高橋哲也
ページ範囲:P.895 - P.905
高橋 今日は「老化による身体機能低下と理学療法」という特集テーマに関連して,高齢者に対する理学療法の現状と課題について,各病期の臨床現場の方々にお話しいただきます.急性期の現場からは東京大学医学部附属病院の横田さん,回復期からは小倉リハビリテーション病院の小泉さん,維持期(地域生活期)からはマイルドハート高円寺の種市さんにお越しいただきました.
現在,わが国は高齢社会に直面しています.平成21(2009)年版の「高齢社会白書」では,総人口1億2,769万人に占める高齢者の割合は22.1%,特に75歳以上のいわゆる後期高齢者は10.4%と報告されています.そして,2013年には,高齢者人口が25%に達すると予測されています.
それに伴って,高齢者に対して理学療法を実施する機会がこれまで以上に増えていくことになりますが,高齢者の場合は,老化による身体機能の低下が予後に大きく関わるということに注意が必要です.つまり,直接的に治療対象となる疾患や運動機能,ADL(activities of daily living)の改善だけに注目するのではなく,加齢による呼吸や循環,各種臓器,栄養状態,精神機能など,様々な身体機能の低下との相互連関を意識して,全身を管理しながら介入することが重要です.
今後,医療費・社会保障費抑制の観点から,急性期はより早期化し,回復期はより密度が高まり,退院後の維持期(地域生活期)が重視されていくなかで,われわれが高齢者の自宅を1人で訪問して理学療法を行う機会も増えていくと思います.そこで,身体機能を的確に把握して,効果的で安全な質の高い理学療法を行うことは,専門職としての使命でもあります.今日は,各病期での具体的な取り組みをご紹介いただきながら,われわれが医療・介護・保健の専門職として社会に認められていくためにも,どのような視点や具体策をもって高齢者に対する理学療法に取り組むべきかを考えていきたいと思います.
とびら
中堅?
著者: 横山有里
ページ範囲:P.857 - P.857
今年も新人を迎え,リハビリテーション部の中でも上から数えるほうが断然早くなった.臨床経験10数年目ともなると,学生時代の同級生はいつのまにか半数以上が仕事をやめ,専業主婦となっている.学生時代や新人時代に,お互いにがんばろうと燃えていたことが懐かしく感じられる.
さらに,10年目となると,世の中では「中堅」と呼ばれるようになる.確かに,昨今の養成校の増加に伴って,若い理学療法士(以下,PT)の割合が増えているが,先輩は何千人もいるはずなのに,もう「中堅」と呼ばれるのはなぜだろう.経験年数が10年を超えた私たちだって,まだまだわからないことはたくさんあるが,学生教育,新人教育を任され,管理職まっしぐらの同級生もいる.
報告
運動イメージや運動観察が即時的な膝伸展筋出力に及ぼす影響
著者: 菅田陽怜 , 飯星雅朗 , 嶋田智明 , 伊藤浩充
ページ範囲:P.907 - P.911
要旨:本研究の目的は,運動イメージ(MI)や運動観察(MO)が即時的な筋出力に対してどのような影響を与えるのかを明らかにすることである.対象は健常な男子30名,女子30名とし,コントロール群(CR群),運動イメージ群(MI群),運動観察群(MO群)に対し,それぞれ20名(各群男女10名)ずつを無作為に振り分けた.まず,運動イメージ能力の評価としてmental chronometry(MC)を用いた.その後,運動イメージあるいは運動観察課題前後の膝伸展筋出力の変化を測定した.その結果,MCの結果と筋出力増加率との間に関連性は認められなかった.一方,筋出力増加率について各群で比較すると,課題前後の筋出力増加率の平均値は,CR群と比較し,MI群とMO群において有意な増加が認められた.本研究結果より,運動イメージと運動観察が即時的な筋出力の増加に関連することが示された.
1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
アシドーシス
著者: 佐々木誠
ページ範囲:P.913 - P.913
アシドーシス(acidosis)とは,一般的には血中のpHが7.4より低下した状態のことである.しかし,正確な表現としては,血液のpHが7.4を下回った場合は酸血症(acidemia)であり,アシドーシスとは体内にpHを下げようとする動的状態が存在することをいう1).したがって,pHが7.4でもアシドーシスであるという状態があり得る1).動脈血のpHの正常値は7.40±0.05とされ,これを逸脱して低値を示す場合をアシドーシスと記載している文献もある.
このように用語の定義に混乱があるものの,重要なのは酸塩基平衡の意味を理解することである.血液のpHは,身体緩衝系の緩衝作用(buffering)の結果としての値である.一般に酸とはH+を与えるものをいい,塩基とはH+を受け取るものをいう.
理学療法関連認定資格紹介
新しい「専門理学療法士」制度について
著者: 長澤弘
ページ範囲:P.916 - P.916
●資格制度成立・改定の経緯と認定趣旨について
日本理学療法士協会が実施している理学療法士の生涯学習システムを構成するのは「新人教育プログラム」と「生涯学習基礎プログラム」および「専門領域研究会」である.生涯学習システムの基本理念は,第1に,新卒の理学療法士に対する,あるべき基本姿勢への理解や資質の向上である.第2に,理学療法の専門領域における学術交流の推進と水準の引き上げである.第3は,特に理念としては挙げていないが,前述した2つの理念の基盤となる大切な趣旨として,自発的な学習の継続である.
このような理念の下に,専門領域研究会では,広範囲に及ぶ理学療法の業務領域を専門別に分類の上,それぞれの領域で活動する会員間の学術交流を推進し,専門領域における水準を高め,かつその領域における指導的役割を担う人材を育成することを目指している.すなわち,理学療法士としてのプロフェッショナリズムを確立し,国民の医療・保健・福祉の向上とその普及に寄与することにほかならず,もちろんこれらは国民のニーズでもある.
学会印象記
―●第44回日本理学療法学術大会―理学療法エビデンスの構築へ―From Tokyo
著者: 吉田敏朗 , 門川明広 , 湯地忠彦 , 河野芳廣
ページ範囲:P.914 - P.915
はじめに
入梅とも思える小雨の中,2009年5月28~30日までの3日間,「EBPTの構築を目指して」というテーマで,第44回日本理学療法学術大会が開催されました.会場は東京都にある「東京国際フォーラム」でした.私たちが会場に到着した時には,既に多くの会員が広大な空間を闊歩する様子から「活気」を強く感じました.大会参加を終えて思うことは,若い理学療法士が年間8,000名以上輩出される中,これからの理学療法に夢をつなぐために今何を成すべきか? を再考しなければいけない時期を迎えているのだということです.そのような中で,「理学療法エビデンス」をキーワードに,科学的根拠を提唱する号令が日本の中心である東京から発せられた大変意義深い大会でした.
―●第46回日本リハビリテーション医学会学術集会―宇宙医学・先端科学とのコラボレーション:リハ医学の可能性を問う
著者: 内田成男
ページ範囲:P.934 - P.936
2009年6月4日から6日までの3日間にわたり,第46回日本リハビリテーション医学会学術集会が静岡市にて開催されました.会場となった「グランシップ」は,巨大な船舶をイメージした外観で,東海道本線・新幹線の車窓からも確認できます.ここでは以前,第37回日本理学療法学術大会も開催されており,ご存知の方も多いのではないでしょうか.
さて,筆者は勤務先の教員および学生(理学療法学科・作業療法学科2年生)とともに,当日運営スタッフとして,本学術集会の進行をサポートさせていただきました.その関係から,スタッフとなった学生を支援することに加え,次に挙げる3つの目標を掲げて本学術集会に参加しました.1つは最先端のトピックスやリハビリテーション(以下,リハ)医学のトレンドを少しでも多く吸収すること,次に脳卒中片麻痺に対するリハの現状と研究の動向を見聞すること,そして脳の可塑性をリハ医学としてどのように捉えているのかを知ることでした.
入門講座 理学療法に必要な臨床動作分析・1【新連載】
基本動作における正常動作と異常動作の分析視点の違い
著者: 高橋正明 , 関屋曻 , 浅田晴美
ページ範囲:P.917 - P.923
Q1.「臨床動作分析」という用語について教えてください.何か特別な意味が込められているのですか?
臨床動作分析とは,「治療対象者の動作を観察によって分析する」という,臨床でごく普通に行われている動作分析を意味する用語である.「動作分析」だけではあまりに漠然としているため,あえて「臨床」とことわることで範囲を絞っている.また,理学療法士の間で使われる場合はもう少し具体的で,主として基本動作が対象であり,正常動作ではなく異常動作を分析するのであって,原則的に観察を中心とし,計測機器や映像機器などは用いずに行う.そして,分析の目的は種々の評価の一環であって,研究目的ではないことなどが意識されている.
近年,理学療法の対象がスポーツ傷害へと広がり,その競技に特有の投げる,打つ,蹴るなどの動作が分析対象となっているが,本来の基本動作(移動動作)障害とは分析視点が異なるため,本稿では言及しない.
講座 アンチエイジング・1【新連載】
アンチエイジングと生活習慣
著者: 鈴木隆雄
ページ範囲:P.927 - P.930
はじめに―生活習慣病とメタボリックドミノ論
広く知られているように,疾患からみた65歳以上の高齢者の死亡原因としては,悪性新生物,脳血管障害,心疾患,そして肺炎などの順になる.しかし,高齢者の余命を規定する原因を単純に疾病のみに帰することは必ずしも適当ではなく,老化に伴う複数で多因的な原因を背景としていることは,いくつかの先行研究からも明らかである1,2).
一方,老化の制御,あるいは老化過程の抑制(これを“アンチエイジング”と呼ぶようであるが)には,生活習慣病の予防との間に,いくつかの共通の危険因子が存在している.
生活習慣病である高血圧症,糖尿病,そして脂質異常症(高脂血症)の罹患率は加齢に伴い増加し,それらはすべて脳血管障害(脳卒中)や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の危険因子となっている.上記の危険因子の保有ゼロを基準とすると,どれか1つを有する場合のOdd's比は5.1,2つを有する場合5.8,さらに3以上では35.8倍にまで増加するという報告もある.
これらの生活習慣病は重複・重積的に発症することからメタボリックシンドロームと呼ばれ,わが国においても2008年度の特定健診と特定保健指導の導入により広く一般に知られるようになった.また,伊藤3)は,このような生活習慣病の重積だけでなく,それら疾患の病態基盤とその発症順序,およびその合併症の進展過程を含めた全体的概念として,「メタボリックドミノ」という考え方を示している.
メタボリックドミノの概念では,ドミノ倒しの最初の駒が倒れるように,過食や運動不足など,生活習慣の揺らぎが引き金となり,まず肥満が発生する.日本人の場合,BMI(body mass index)で25から27の小太り程度でも日本人特有の遺伝的な背景や体質がベースとなり,インスリン抵抗性などの共通の病態が生じ,その結果,高血圧症,(糖尿病の前段階としての)食後高血糖,高脂血症といった,いわゆるメタボリックシンドロームの病態がほぼ同じ時期に発症すると考えられている.
一方,動脈硬化症によるマクロアンギオパチーは,すでにこの段階から徐々に進展し,生命予後に直結する虚血性心疾患や脳血管障害などの発症につながっていく.これと並行する形で,糖尿病が引き起こされ,その3大合併症である神経症,腎症,網膜症などのいわゆるミクロアンギオパチーは,高血糖の持続とともに確実に進行する.そして,最終的なカタストロフィー,すなわち,メタボリックドミノが総くずれの状態となり,心不全,認知症,脳卒中,下肢切断,あるいは腎症,失明などが複合的に発症してくるのである.
このように,メタボリックドミノは,生活習慣病の重積だけでなく,それらがどのような順序で起こってくるのかという時系列,つまり生活習慣病の“流れ”,さらにそうした危険因子がお互いに影響しあうことで,心血管イベントがドミノ倒しのように一気に起こるという生活習慣病の“連鎖”を捉えた概念であり,予防対策を考えるうえでも重要な示唆を与えている.
あんてな
JICA―国際協力の現場から・2 コロンビアにおける地雷被災者リハビリテーションプロジェクトの紹介
著者: 高橋競
ページ範囲:P.931 - P.933
本連載では,リハビリテーション・理学療法分野における国際協力の現状と展望について,JICAの活動の実際,具体的なプロジェクトの事例,青年海外協力隊との関わりなどを通して解説していただきます.
第2回となる今回は,コロンビアにおける総合リハビリテーション体制強化プロジェクトをとりあげます.
症例報告
頸髄症症例に対する前腕部振動刺激による握力の変化:シングルケースデザインによる検討
著者: 北出一平 , 水上保孝 , 嶋田誠一郎 , 佐々木伸一 , 久保田雅史 , 亀井健太 , 小林茂 , 馬場久敏
ページ範囲:P.937 - P.941
要旨:神経障害を呈し,握力の低下した頸髄症患者の前腕部に対して,振動刺激を与えることで握力が変化するか否かについて,シングルケースデザイン(AB型,ABA'型)を用いて検討した.症例1(58歳,男性),症例2(72歳,男性)に対し,振動刺激と手指屈伸運動を1週ごとに交互に施行した.振動刺激は,上腕骨内側上顆上を除外した前腕腹側部に10分/日行った.手指屈伸運動は,個々の可能な限りの屈伸運動を,快適速度にて100回/日施行した.握力測定は,各介入直前に,座位にて,上肢を自然に下げた状態で行った.分析はceleration line(CL)とtrend and slope法を用いた.各症例ともに,振動刺激時のslopeは屈伸運動時より高値を示し,増加を認めた.屈伸運動時では振動刺激時のCLより低値を示した.振動刺激は頸髄症患者の握力増強効果をもたらす治療方法である可能性が示唆された.
ひろば
コミュニケーション能力の向上を課題にした自己分析レポートから見えてきたもの
著者: 池田耕二
ページ範囲:P.942 - P.943
Ⅰ.はじめに
臨床におけるコミュニケーション・スキルについては方法論として体系化されつつあるが,コミュニケーションに対する意識づけや,それらを促すなどの指導や援助方法については明らかになっていないように思われる.
今回,臨床実習生自らがコミュニケーション能力の向上を課題に設定して自己分析したレポートを,偶然にも実習指導者として入手することができたので,そのレポートを紹介する.さらに,そこからコミュニケーションに対する意識変容過程を分析し,それに基づいた実習指導や援助方法を提起してみた.
書評
―奈良 勲(監修),松尾善美(編)―「理学療法士臨床判断フローチャート」 フリーアクセス
著者: 高橋哲也
ページ範囲:P.924 - P.924
「理学療法士臨床判断フローチャート」が発刊された.「理学療法における臨床判断フローチャート」とせず,「理学療法士臨床判断フローチャート」と,あえて「理学療法士」という固有の医療職種の名を冠したところに編者のこだわりが感じられる.
また,本書ではタイトルにもあるように,障害ごとにフローチャートを用いて理学療法士としての臨床判断を明確にしようとしたところに特徴がある.特に,各論では「運動器疾患・外傷」,「脳・脊髄・神経疾患」,「内部障害・外科術後・集中治療」の3つにわけ,運動器疾患・外傷15個,脳・脊髄・神経疾患12個,内部障害・外科術後・集中治療14個の合計41個ものフローチャートが掲載されている.
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文献抄録 フリーアクセス
ページ範囲:P.944 - P.945
編集後記 フリーアクセス
著者: 高橋哲也
ページ範囲:P.948 - P.948
先の衆議院選挙では民主党が圧勝し,自由民主党・公明党の連立政権から民主党中心の政権に交代することになりました.理学療法士も民主党比例代表東北ブロックで立候補し,見事当選.史上初となる理学療法士の衆議院議員が誕生しました.民主党は党の政策集「INDEX2009」の医療政策の項において,「後期高齢者医療制度の廃止」や「リハビリテーションは将来的には包括払い制度に組み込む」と明記しており,この先の動向が注目されています.
本号の特集は「老化による身体機能低下と理学療法」がテーマです.村永論文では特に運動機能の低下を中心に,各種運動機能評価法と生活機能の自立との関連,行動変容の促進ツールとして活用することの重要性について解説されています.野添論文では,高齢者の呼吸機能の低下に対して理学療法の具体的な介入方法にまで踏み込んで解説されています.忽那論文では,最近注目されている老化による腎機能低下例に対する理学療法の実践を,綾部論文では,高齢患者における栄養管理の重要性と効果的な理学療法の実際について解説されています.座談会では急性期,回復期,維持(地域生活)期の最前線で活躍されている方々と,高齢者に対する理学療法の現状と課題について話し合いました.病期は違えども,現場の理学療法実践は多くの類似性を持っていることを伺い,理学療法の重層性や円滑な連携の重要性を再認識しました.タイムリーにも,本号から講座「アンチエイジング」が始まりました.特にサルコペニアは高齢者を対象とする理学療法士にとって必須の基礎知識です.入門講座の「理学療法に必要な臨床動作分析」もわかりやすくQ&A方式で記述されており,学生や新人の指導に役立つことでしょう.
基本情報

バックナンバー
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特集 “子ども”と“母”をつなぎ支える理学療法
58巻11号(2024年11月発行)
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58巻10号(2024年10月発行)
特集 小脳update—運動と認知
58巻9号(2024年9月発行)
特集 最適な非対称性動作を考える
58巻8号(2024年8月発行)
特集 全身持久力トレーニング
58巻7号(2024年7月発行)
特集 視覚障害を併存する対象者の理学療法を考える
58巻6号(2024年6月発行)
特集 足病—あしを救って機能も救うために
58巻5号(2024年5月発行)
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58巻4号(2024年4月発行)
特集 DXが理学療法にもたらす未来
58巻3号(2024年3月発行)
特集 骨盤底機能障害と運動器障害の連関
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58巻1号(2024年1月発行)
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57巻12号(2023年12月発行)
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57巻4号(2023年4月発行)
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56巻10号(2022年10月発行)
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56巻9号(2022年9月発行)
特集 運動イメージ—科学的根拠に基づく臨床実践をめざして
56巻8号(2022年8月発行)
特集 住まいとくらし—理学療法士の環境づくり
56巻7号(2022年7月発行)
特集 人工関節置換術後の理学療法
56巻6号(2022年6月発行)
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56巻5号(2022年5月発行)
特集 動作分析と臨床のマッチング
56巻4号(2022年4月発行)
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56巻3号(2022年3月発行)
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56巻2号(2022年2月発行)
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特集 関節可動域評価のABC—治療計画につなぐ応用的解釈まで
55巻1号(2021年1月発行)
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54巻12号(2020年12月発行)
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54巻11号(2020年11月発行)
特集 歩行PART 1 脳神経疾患と歩行
54巻10号(2020年10月発行)
特集 疼痛に対する最新の理学療法—治療効果を最大化するための理論と実践
54巻9号(2020年9月発行)
特集 軟部組織に着目した理学療法の最前線
54巻8号(2020年8月発行)
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54巻7号(2020年7月発行)
特集 脊椎・脊髄疾患の多彩な症状と理学療法
54巻6号(2020年6月発行)
特集 Pusher現象の謎 「傾き」への挑戦—臨床像と治療アプローチ
54巻5号(2020年5月発行)
特集 投球障害を捉える—動作,機能解剖,エコーの活用,予防に対する理学療法士の英知
54巻4号(2020年4月発行)
特集 症例から考える脳幹病変へのアプローチ
54巻3号(2020年3月発行)
特集 地域における予防の効果—理学療法の可能性
54巻2号(2020年2月発行)
特集 薬と運動療法
54巻1号(2020年1月発行)
特集 急性期理学療法の今—育成・働き方・連携・エビデンス
53巻12号(2019年12月発行)
特集 装具の臨床
53巻11号(2019年11月発行)
特集 今と将来を見据えた小児整形外科理学療法
53巻10号(2019年10月発行)
特集 これからの理学療法—2025年以降の姿を見据えて
53巻9号(2019年9月発行)
特集 栄養を学ぶ—学際と実際
53巻8号(2019年8月発行)
特集 IADL—生活をもっと科学的に
53巻7号(2019年7月発行)
特集 脳卒中患者の上肢に対する理学療法up to date
53巻6号(2019年6月発行)
特集 上肢運動器疾患—若年者と中高年者の特徴
53巻5号(2019年5月発行)
特集 全体像を把握する
53巻4号(2019年4月発行)
特集 理学療法士がめざす安心と安全
53巻3号(2019年3月発行)
特集 こころの問題と理学療法
53巻2号(2019年2月発行)
特集 変形性股関節症とメカニカルストレス
53巻1号(2019年1月発行)
特集 高齢者の転倒と予防
52巻12号(2018年12月発行)
特集 退院支援—理学療法士はその先が見えているか
52巻11号(2018年11月発行)
特集 生涯学習—卒前教育との連動と発展性
52巻10号(2018年10月発行)
特集 オリンピック・パラリンピック—世界と向き合うために
52巻9号(2018年9月発行)
特集 バランス再考
52巻8号(2018年8月発行)
特集 ジェネラリストとスペシャリスト
52巻7号(2018年7月発行)
特集 疼痛管理
52巻6号(2018年6月発行)
特集 地域に広がる心臓リハビリテーション
52巻5号(2018年5月発行)
特集 視床出血と理学療法
52巻4号(2018年4月発行)
特集 変形性膝関節症に対する最新の保存療法
52巻3号(2018年3月発行)
特集 理学療法における動作のアセスメント
52巻2号(2018年2月発行)
特集 低栄養/摂食嚥下機能障害と理学療法
52巻1号(2018年1月発行)
特集 筋力低下と理学療法
51巻12号(2017年12月発行)
特集 エキスパートが語る小児理学療法
51巻11号(2017年11月発行)
特集 多分野に広がる理学療法
51巻10号(2017年10月発行)
特集 半側空間無視
51巻9号(2017年9月発行)
特集 ACL損傷と動作
51巻8号(2017年8月発行)
特集 理学療法と臓器連関
51巻7号(2017年7月発行)
特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして
51巻6号(2017年6月発行)
特集 理学療法士のはたらき方
51巻5号(2017年5月発行)
特集 歩行の安全性
51巻4号(2017年4月発行)
特集 理学療法と下肢装具
51巻3号(2017年3月発行)
特集 通院・通所における理学療法を再考する
51巻2号(2017年2月発行)
特集 現任研修—求められる臨床技能の習得
51巻1号(2017年1月発行)
特集 多職種で取り組むがん診療と理学療法
50巻12号(2016年12月発行)
特集 地域包括ケア病棟
50巻11号(2016年11月発行)
特集 臨床に役立つ臨床推論の実際
50巻10号(2016年10月発行)
特集 生活支援につなぐ小児理学療法
50巻9号(2016年9月発行)
特集 重症下肢虚血と理学療法
50巻8号(2016年8月発行)
特集 社会の要請に応える理学療法教育
50巻7号(2016年7月発行)
特集 被殻出血と理学療法
50巻6号(2016年6月発行)
特集 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて
50巻5号(2016年5月発行)
特集 運動器疾患—エキスパートはこうみる
50巻4号(2016年4月発行)
特集 理学療法からみた「予防」の取り組みと効果
50巻3号(2016年3月発行)
特集 TENS
50巻2号(2016年2月発行)
特集 最新の糖尿病治療と運動療法
50巻1号(2016年1月発行)
特集3 理学療法の50年に寄せて
49巻12号(2015年12月発行)
特集 理学療法士界における継往開来
49巻11号(2015年11月発行)
特集 地域包括ケアシステムと小児理学療法
49巻10号(2015年10月発行)
特集 歩行支援機器による歩行up to date
49巻9号(2015年9月発行)
特集 脳機能回復と理学療法
49巻8号(2015年8月発行)
特集 地域包括ケアシステムの構築に向けて
49巻7号(2015年7月発行)
特集 慢性期の理学療法—目標設定と治療・介入効果
49巻6号(2015年6月発行)
特集 急性期からの理学療法
49巻5号(2015年5月発行)
特集 頭頸部および肩凝りに対する理学療法
49巻4号(2015年4月発行)
特集 世界の理学療法—激動のAsia Western Pacific地区の現状と今後
49巻3号(2015年3月発行)
特集 大規模災害の支援・防災活動—大震災からの学び
49巻2号(2015年2月発行)
特集 障害者権利条約の実現と理学療法
49巻1号(2015年1月発行)
特集 姿勢と歩行—理学療法士の診るべきこと
48巻12号(2014年12月発行)
特集 認知行動療法
48巻11号(2014年11月発行)
特集 脊椎・脊髄疾患と理学療法
48巻10号(2014年10月発行)
特集 安全管理
48巻9号(2014年9月発行)
特集 脳卒中片麻痺患者の体性感覚障害と理学療法
48巻8号(2014年8月発行)
特集 慢性腎臓病と理学療法
48巻7号(2014年7月発行)
特集 股関節の運動機能と評価方法
48巻6号(2014年6月発行)
特集 臨床実習教育の実態と展望
48巻5号(2014年5月発行)
特集 老年症候群と理学療法
48巻4号(2014年4月発行)
特集 理学療法実践に役立つコミュニケーション技術
48巻3号(2014年3月発行)
特集 地域における理学療法のパラダイムシフト
48巻2号(2014年2月発行)
特集 発達障害児の理学療法と生活指導
48巻1号(2014年1月発行)
特集 バランスupdate―実用的な動作・活動の獲得のために
47巻12号(2013年12月発行)
特集 神経筋疾患の治療と理学療法
47巻11号(2013年11月発行)
特集 呼吸理学療法の進歩
47巻10号(2013年10月発行)
特集 ウィメンズ・ヘルスと理学療法士のかかわり
47巻9号(2013年9月発行)
特集 在宅理学療法の可能性を探る
47巻8号(2013年8月発行)
特集 物理療法の再興
47巻7号(2013年7月発行)
特集 頸肩腕障害と理学療法
47巻6号(2013年6月発行)
特集 脳卒中理学療法のシームレス化にむけて
47巻5号(2013年5月発行)
特集 医療系教育における臨床実習の現状と展望
47巻4号(2013年4月発行)
特集 予防と理学療法
47巻3号(2013年3月発行)
特集 関節リウマチの最新治療と理学療法
47巻2号(2013年2月発行)
特集 心理・精神領域の理学療法
47巻1号(2013年1月発行)
特集 脳のシステム障害と理学療法
46巻12号(2012年12月発行)
特集 高齢下肢切断の理学療法
46巻11号(2012年11月発行)
特集 はたらく理学療法士の動機づけ
46巻10号(2012年10月発行)
特集 地域包括ケアシステムと訪問理学療法
46巻9号(2012年9月発行)
特集 心疾患に対する理学療法の新たな展開
46巻8号(2012年8月発行)
特集 外来理学療法
46巻7号(2012年7月発行)
特集 スポーツと理学療法
46巻6号(2012年6月発行)
特集 脳卒中理学療法のクリニカルリーズニング
46巻5号(2012年5月発行)
特集 理学療法士のキャリアデザイン
46巻4号(2012年4月発行)
特集 理学療法技能の評価と学習支援
46巻3号(2012年3月発行)
特集 東日本大震災と理学療法
46巻2号(2012年2月発行)
特集 慢性疼痛への包括的アプローチ
46巻1号(2012年1月発行)
特集 運動学習と理学療法
45巻12号(2011年12月発行)
特集 下肢機能再建と理学療法
45巻11号(2011年11月発行)
特集 チーム医療における理学療法士の役割
45巻10号(2011年10月発行)
特集 認知症と理学療法
45巻9号(2011年9月発行)
特集 足部・足関節の機能と理学療法
45巻8号(2011年8月発行)
特集 糖尿病の理学療法
45巻7号(2011年7月発行)
特集 神経生理学的アプローチの転換
45巻6号(2011年6月発行)
特集 小児理学療法の新たなる展開
45巻5号(2011年5月発行)
特集 がん患者のリハビリテーションと理学療法
45巻4号(2011年4月発行)
特集 ロコモティブシンドローム
45巻3号(2011年3月発行)
特集 脳卒中片麻痺患者の装具と運動療法
45巻2号(2011年2月発行)
特集 通所サービスにおける理学療法
45巻1号(2011年1月発行)
特集 自立支援
44巻12号(2010年12月発行)
特集 股関節疾患の理学療法―update
44巻11号(2010年11月発行)
特集 症例検討―脳血管障害患者を多側面から診る
44巻10号(2010年10月発行)
特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり
44巻9号(2010年9月発行)
特集 画像を活かした脳損傷のケーススタディ
44巻8号(2010年8月発行)
特集 徒手理学療法
44巻7号(2010年7月発行)
特集 在宅理学療法の実践
44巻6号(2010年6月発行)
特集 呼吸機能障害とチーム医療
44巻5号(2010年5月発行)
特集 新人教育
44巻4号(2010年4月発行)
特集 筋力増強―update
44巻3号(2010年3月発行)
特集 病期別理学療法モデル
44巻2号(2010年2月発行)
特集 脳卒中のゴール設定
44巻1号(2010年1月発行)
特集 これからの理学療法
43巻12号(2009年12月発行)
特集 連携教育
43巻11号(2009年11月発行)
特集 地域の高齢者に対する理学療法士の視点
43巻10号(2009年10月発行)
特集 老化による身体機能低下と理学療法
43巻9号(2009年9月発行)
特集 膝関節疾患の理学療法
43巻8号(2009年8月発行)
特集 ICFと理学療法
43巻7号(2009年7月発行)
特集 筋再生と理学療法
43巻6号(2009年6月発行)
特集 パーキンソン病の理学療法最前線
43巻5号(2009年5月発行)
特集 小児の地域理学療法
43巻4号(2009年4月発行)
特集 理学療法士による起業
43巻3号(2009年3月発行)
特集 不全型脊髄損傷の病態と理学療法
43巻2号(2009年2月発行)
特集 クリニカルリーズニング
43巻1号(2009年1月発行)
特集 大量養成時代に求められる教育
42巻12号(2008年12月発行)
特集 ニューロリハビリテーションと理学療法
42巻11号(2008年11月発行)
特集 がん治療における理学療法の可能性と課題
42巻10号(2008年10月発行)
特集 骨関節疾患の理学療法とバイオメカニクス
42巻9号(2008年9月発行)
特集 褥瘡の予防と治療―理学療法の役割
42巻8号(2008年8月発行)
特集 介護保険下の理学療法
42巻7号(2008年7月発行)
特集 ヘルスプロモーションと理学療法
42巻6号(2008年6月発行)
特集 Stroke Unitと理学療法
42巻5号(2008年5月発行)
特集 アジアの理学療法
42巻4号(2008年4月発行)
特集 認知運動療法の臨床アプローチと効果
42巻3号(2008年3月発行)
特集 WCPT
42巻2号(2008年2月発行)
特集 痛みの病態生理と理学療法
42巻1号(2008年1月発行)
特集 地域リハビリテーションにおける理学療法
41巻12号(2007年12月発行)
特集 大腿骨―整形外科的治療と理学療法
41巻11号(2007年11月発行)
特集 メタボリックシンドロームと理学療法
41巻10号(2007年10月発行)
特集 外来・通所理学療法
41巻9号(2007年9月発行)
特集 理学療法士の卒後教育
41巻8号(2007年8月発行)
特集 病棟理学療法の視点と実践
41巻7号(2007年7月発行)
特集 脳性麻痺児の理学療法
41巻6号(2007年6月発行)
特集 NST(nutrition support team)と理学療法
41巻5号(2007年5月発行)
特集 実践理学療法のエビデンス
41巻4号(2007年4月発行)
特集 慢性期脳卒中者の理学療法
41巻3号(2007年3月発行)
特集 臨床実習の具体的展開
41巻2号(2007年2月発行)
特集 「腰痛症」の要因と理学療法
41巻1号(2007年1月発行)
特集 高齢者の運動療法の効果と限界
40巻12号(2006年12月発行)
特集 末梢循環障害と理学療法
40巻13号(2006年12月発行)
特集 理学療法の展望2006
40巻11号(2006年11月発行)
特集 緩和ケアとしての理学療法
40巻10号(2006年10月発行)
特集 理学療法における運動療法と装具療法の融合
40巻9号(2006年9月発行)
特集 理学療法と連携
40巻8号(2006年8月発行)
特集 歩行練習
40巻7号(2006年7月発行)
特集 認知症へのアプローチ
40巻6号(2006年6月発行)
特集 アスリートのための理学療法
40巻5号(2006年5月発行)
特集 創傷治癒と理学療法
40巻4号(2006年4月発行)
特集 脳卒中治療ガイドラインと理学療法
40巻3号(2006年3月発行)
特集 腰部・下肢関節疾患の理学療法―姿勢・動作の臨床的視点
40巻2号(2006年2月発行)
特集 物理療法の有効性とリスク管理
40巻1号(2006年1月発行)
特集 臨床実習教育
39巻12号(2005年12月発行)
特集 ボディイメージ
39巻11号(2005年11月発行)
特集 精神障害者の理学療法
39巻10号(2005年10月発行)
特集 急性期に必要な薬物療法と理学療法
39巻9号(2005年9月発行)
特集 心臓外科治療の進歩と理学療法
39巻8号(2005年8月発行)
特集 脳卒中の理学療法を再考する
39巻7号(2005年7月発行)
特集 介護予防動向―理学療法士はどうかかわるのか
39巻6号(2005年6月発行)
特集 介護老人保健施設における理学療法の課題
39巻5号(2005年5月発行)
特集 回復期リハビリテーション病棟における理学療法
39巻4号(2005年4月発行)
特集 脳性麻痺
39巻3号(2005年3月発行)
特集 脳科学からみた理学療法の可能性と限界
39巻2号(2005年2月発行)
特集 実践能力を高めるカリキュラム
39巻1号(2005年1月発行)
特集 高齢者骨折の外科的治療と理学療法
38巻12号(2004年12月発行)
特集 理学療法士の国際協力
38巻11号(2004年11月発行)
特集 認知運動療法の適応と限界
38巻10号(2004年10月発行)
特集 診療報酬
38巻9号(2004年9月発行)
特集 運動療法の基礎
38巻8号(2004年8月発行)
特集 移動動作(分析・介入・介助者への指導)
38巻7号(2004年7月発行)
特集 生活機能向上のための理学療法
38巻6号(2004年6月発行)
特集 ヘルスプロモーション
38巻5号(2004年5月発行)
特集 理学療法モデル
38巻4号(2004年4月発行)
特集 脳血管障害による摂食・嚥下障害の理学療法
38巻3号(2004年3月発行)
特集 物理療法の鎮痛作用
38巻2号(2004年2月発行)
特集 難病の理学療法
38巻1号(2004年1月発行)
特集 整形外科疾患に対する徒手的運動療法
37巻12号(2003年12月発行)
特集 「注意」の障害に対する理学療法
37巻11号(2003年11月発行)
特集 介護保険対応の理学療法
37巻10号(2003年10月発行)
特集 身体と環境
37巻9号(2003年9月発行)
特集 早期理学療法
37巻8号(2003年8月発行)
特集 脳卒中の理学療法の展開
37巻7号(2003年7月発行)
特集 物理療法の効果
37巻6号(2003年6月発行)
特集 “活動”水準を高める理学療法士の専門性
37巻5号(2003年5月発行)
特集 こどもの理学療法
37巻4号(2003年4月発行)
特集 理学療法教育施設の自己点検・評価
37巻3号(2003年3月発行)
特集 医療保険・介護保険と理学療法
37巻2号(2003年2月発行)
特集 整形外科疾患のクリティカルパス
37巻1号(2003年1月発行)
特集 脳卒中片麻痺患者の歩行
36巻12号(2002年12月発行)
特集 運動障害がある場合の内部障害への対応
36巻11号(2002年11月発行)
特集 超高齢者の骨・関節疾患の理学療法
36巻10号(2002年10月発行)
特集 医療事故管理
36巻9号(2002年9月発行)
特集 新しい下肢装具
36巻8号(2002年8月発行)
特集 ファシリテーションは今
36巻7号(2002年7月発行)
特集 理学療法専門職の管理・運営とリーダーシップ
36巻6号(2002年6月発行)
特集 低出生体重児の理学療法
36巻5号(2002年5月発行)
特集 高齢者の転倒
36巻4号(2002年4月発行)
特集 バランス障害と理学療法
36巻3号(2002年3月発行)
特集 介護保険制度下のリハビリテーション
36巻2号(2002年2月発行)
特集 理学療法に関わる整形外科の最新知見
36巻1号(2002年1月発行)
特集 臨床現場にいかす障害構造・障害分類
35巻13号(2001年12月発行)
総目次・著者索引 第21巻~第35巻 1987年(昭和62)年~2001(平成13)年
35巻12号(2001年12月発行)
特集 理学療法の効果判定
35巻11号(2001年11月発行)
特集 症例報告
35巻10号(2001年10月発行)
特集 リスクマネジメント
35巻9号(2001年9月発行)
特集 自営理学療法士の活動
35巻8号(2001年8月発行)
特集 病棟理学療法
35巻7号(2001年7月発行)
特集 脊髄損傷―新しい下肢装具の活用
35巻6号(2001年6月発行)
特集 筋力再検討
35巻5号(2001年5月発行)
特集 EBP in Physical Therapy
35巻4号(2001年4月発行)
特集 理学療法におけるパラダイム転換
35巻3号(2001年3月発行)
特集 回復期リハビリテーション病棟
35巻2号(2001年2月発行)
特集 公的介護保険
35巻1号(2001年1月発行)
特集 整形外科疾患に対する外来運動療法
34巻12号(2000年12月発行)
特集 21世紀の理学療法教育
34巻11号(2000年11月発行)
特集 脳卒中のバランス障害
34巻10号(2000年10月発行)
特集 悪性腫瘍治療の進歩と理学療法
34巻9号(2000年9月発行)
特集 早期理学療法―そのリスクと効果
34巻8号(2000年8月発行)
特集 訪問リハビリテーションの実際
34巻7号(2000年7月発行)
特集 福祉機器の適用基準
34巻6号(2000年6月発行)
特集 精神疾患をもつ患者の理学療法
34巻5号(2000年5月発行)
特集 認知と理学療法
34巻4号(2000年4月発行)
特集 義足―新しい技術と適応
34巻3号(2000年3月発行)
特集 臨床実習の課題と展望
34巻2号(2000年2月発行)
特集 ICUにおける理学療法
34巻1号(2000年1月発行)
特集 理学療法士のアイデンティティー
33巻12号(1999年12月発行)
特集 予後予測
33巻11号(1999年11月発行)
特集 関連領域―代謝疾患と理学療法
33巻10号(1999年10月発行)
特集 小児理学療法の動向
33巻9号(1999年9月発行)
特集 脳科学の進歩と理学療法
33巻8号(1999年8月発行)
特集 中高年者のスポーツ障害
33巻7号(1999年7月発行)
特集 進行性疾患―QOL向上への取り組み
33巻6号(1999年6月発行)
特集 最新・理学療法関連機器
33巻5号(1999年5月発行)
特集 学際的分野での理学療法士の研究活動
33巻4号(1999年4月発行)
特集 嚥下障害/熱傷
33巻3号(1999年3月発行)
特集 上肢帯機能障害と理学療法
33巻2号(1999年2月発行)
特集 最新・バイオフィードバック療法
33巻1号(1999年1月発行)
特集 脳卒中患者の体力
32巻12号(1998年12月発行)
特集 物理療法 今と昔
32巻11号(1998年11月発行)
特集 インフォームド・コンセント
32巻10号(1998年10月発行)
特集 産業理学療法
32巻9号(1998年9月発行)
特集 救急医療と理学療法
32巻8号(1998年8月発行)
特集 認知障害
32巻7号(1998年7月発行)
特集 臨床実習の課題と工夫
32巻6号(1998年6月発行)
特集 身体障害者スポーツ
32巻5号(1998年5月発行)
特集 ケアマネジメント
32巻4号(1998年4月発行)
特集 動作分析
32巻3号(1998年3月発行)
特集 転倒と骨折
32巻2号(1998年2月発行)
特集 合併障害をもつ片麻痺者の理学療法
32巻1号(1998年1月発行)
特集 Welcome to the 13th WCPT Congress
31巻12号(1997年12月発行)
特集 プラトー?
31巻11号(1997年11月発行)
特集 難病と理学療法
31巻10号(1997年10月発行)
特集 ひとり職場の運営
31巻9号(1997年9月発行)
特集 家屋改造とフォローアップ
31巻8号(1997年8月発行)
特集 急性期の理学療法
31巻7号(1997年7月発行)
特集 関連領域―腎障害と運動療法
31巻6号(1997年6月発行)
特集 小児の理学療法
31巻5号(1997年5月発行)
特集 杖・歩行補助具
31巻4号(1997年4月発行)
特集 脳卒中理学療法の効果
31巻3号(1997年3月発行)
特集 チームワーク
31巻2号(1997年2月発行)
特集 4年制大学における理学療法教育
31巻1号(1997年1月発行)
特集 整形外科系運動療法の新展開
30巻13号(1996年12月発行)
総索引・総目次 理学療法と作業療法 第21巻~第22巻(1987年~1988年)/理学療法ジャーナル 第23巻~第30巻(1989年~1996年)
30巻12号(1996年12月発行)
特集 理学療法の展望
30巻11号(1996年11月発行)
特集 特別養護老人ホームにおける理学療法
30巻10号(1996年10月発行)
特集 退院前指導とそのフォローアップ
30巻9号(1996年9月発行)
特集 高次脳機能障害をもつ患者の理学療法
30巻8号(1996年8月発行)
特集 理学療法における基礎研究
30巻7号(1996年7月発行)
特集 地域リハと病院リハの連携―理学療法士の役割
30巻6号(1996年6月発行)
特集 高齢者と運動
30巻5号(1996年5月発行)
特集 姿勢調節
30巻4号(1996年4月発行)
特集 脳卒中における実用歩行訓練
30巻3号(1996年3月発行)
特集 スポーツ外傷
30巻2号(1996年2月発行)
特集 高齢脊髄損傷
30巻1号(1996年1月発行)
Kinetics
29巻12号(1995年12月発行)
特集 廃用症候群と理学療法
29巻11号(1995年11月発行)
特集 病棟訓練
29巻10号(1995年10月発行)
特集 運動コントロールと運動学習
29巻9号(1995年9月発行)
特集 カンファレンスの在り方
29巻8号(1995年8月発行)
特集 骨・関節疾患のバイオメカニクスと理学療法
29巻7号(1995年7月発行)
特集 関連領域―頭頸部の障害とリハビリテーション
29巻6号(1995年6月発行)
特集 運動発達障害;新生児からのアプローチ
29巻5号(1995年5月発行)
特集 外来理学療法の再検討
29巻4号(1995年4月発行)
特集 脳卒中片麻痺に対する理学療法;15年の変遷
29巻3号(1995年3月発行)
特集 疼痛
29巻2号(1995年2月発行)
特集 Duchenne型筋ジストロフィー
29巻1号(1995年1月発行)
特集 世界は今
28巻12号(1994年12月発行)
特集 脳外傷
28巻11号(1994年11月発行)
特集 Ⅱ.ハンドセラピー
28巻10号(1994年10月発行)
特集 脊髄損傷者の社会参加とQOLの向上
28巻9号(1994年9月発行)
特集 生活関連動作
28巻8号(1994年8月発行)
特集 高齢の整形外科的疾患患者に対する理学療法
28巻7号(1994年7月発行)
特集 臨床実習教育
28巻6号(1994年6月発行)
特集 障害予防
28巻5号(1994年5月発行)
特集 治療を目的とした装具と運動療法
28巻4号(1994年4月発行)
特集 嚥下障害
28巻3号(1994年3月発行)
特集 理学療法業務の見直し
28巻2号(1994年2月発行)
特集 脳卒中リハビリテーションプログラムの各段階に応じた理学療法
28巻1号(1994年1月発行)
特集 理学療法研究の取り組み
27巻12号(1993年12月発行)
特集 脳性麻痺児の生活指導
27巻11号(1993年11月発行)
特集 健康増進と理学療法
27巻10号(1993年10月発行)
特集 呼吸機能障害の理学療法
27巻9号(1993年9月発行)
特集 高次脳機能の最近の話題
27巻8号(1993年8月発行)
特集 整形外科疾患と理学療法
27巻7号(1993年7月発行)
特集 精神障害と理学療法
27巻6号(1993年6月発行)
特集 小児の理学療法
27巻5号(1993年5月発行)
特集 教育
27巻4号(1993年4月発行)
特集 脊髄損傷
27巻3号(1993年3月発行)
特集 障害者と生活指導
27巻2号(1993年2月発行)
特集 脳卒中における廃用・過用・誤用と理学療法
27巻1号(1993年1月発行)
特集 患者の人権
26巻12号(1992年12月発行)
特集 終末期ケアと理学療法
26巻11号(1992年11月発行)
特集 ADLとQOL
26巻10号(1992年10月発行)
特集 中高年脳性麻痺者の問題点
26巻9号(1992年9月発行)
特集 福祉機器
26巻8号(1992年8月発行)
特集 老人保健施設の理学療法
26巻7号(1992年7月発行)
特集 ゴール設定
26巻6号(1992年6月発行)
特集 整形外科
26巻5号(1992年5月発行)
特集Ⅱ 骨粗鬆症をめぐって
26巻4号(1992年4月発行)
特集 高齢者のスポーツおよびレクリエーション
26巻3号(1992年3月発行)
特集 隣接領域における理学療法教育
26巻2号(1992年2月発行)
特集 内部疾患と理学療法
26巻1号(1992年1月発行)
特集 脳卒中
25巻12号(1991年12月発行)
特集 地域・在宅の理学療法
25巻11号(1991年11月発行)
特集Ⅱ ホームプログラム
25巻10号(1991年10月発行)
特集 理学療法処方をめぐって
25巻9号(1991年9月発行)
特集 痴呆と理学療法
25巻8号(1991年8月発行)
特集 重度障害児の理学療法
25巻7号(1991年7月発行)
特集 Ⅱ.糖尿病と理学療法
25巻6号(1991年6月発行)
特集 日常生活動作(ADL)
25巻5号(1991年5月発行)
特集 整形外科疾患の理学療法
25巻4号(1991年4月発行)
特集 卒後教育
25巻3号(1991年3月発行)
特集 運動療法
25巻2号(1991年2月発行)
特集 体幹機能
25巻1号(1991年1月発行)
特集 脳卒中;回復期以降の理学療法を中心に
24巻12号(1990年12月発行)
特集 いす
24巻11号(1990年11月発行)
特集 整形外科;スポーツ傷害を中心に
24巻10号(1990年10月発行)
特集 地域リハビリテーションにおけるグループ訓練
24巻9号(1990年9月発行)
特集 診療報酬
24巻8号(1990年8月発行)
特集 ハイリスク・体力消耗状態
24巻7号(1990年7月発行)
特集 起居動作
24巻6号(1990年6月発行)
特集 脳性麻痺児の発達過程と理学療法
24巻5号(1990年5月発行)
特集 急性期の理学療法
24巻4号(1990年4月発行)
特集 老人保健施設の理学療法
24巻3号(1990年3月発行)
特集 苦労した症例報告集
24巻2号(1990年2月発行)
特集 履物
24巻1号(1990年1月発行)
特集 脳血管障害
23巻12号(1989年12月発行)
特集 整形外科
23巻11号(1989年11月発行)
特集 筋力増強
23巻10号(1989年10月発行)
特集 下肢切断の理学療法
23巻9号(1989年9月発行)
特集 筋萎縮性疾患
23巻8号(1989年8月発行)
特集 医療事故
23巻7号(1989年7月発行)
特集 脳性麻痺の理学療法と手術および装具療法
23巻6号(1989年6月発行)
特集 通所・訪問リハビリテーションの技術
23巻5号(1989年5月発行)
特集 先天性疾患
23巻4号(1989年4月発行)
特集 拘縮
23巻3号(1989年3月発行)
特集 卒後教育(含新人教育)
23巻2号(1989年2月発行)
特集 不全四肢麻痺;高齢者を中心に
23巻1号(1989年1月発行)
特集 理学療法の展望