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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻10号

2009年10月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

アシドーシス

著者: 佐々木誠1

所属機関: 1秋田大学大学院医学系研究科

ページ範囲:P.913 - P.913

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 アシドーシス(acidosis)とは,一般的には血中のpHが7.4より低下した状態のことである.しかし,正確な表現としては,血液のpHが7.4を下回った場合は酸血症(acidemia)であり,アシドーシスとは体内にpHを下げようとする動的状態が存在することをいう1).したがって,pHが7.4でもアシドーシスであるという状態があり得る1).動脈血のpHの正常値は7.40±0.05とされ,これを逸脱して低値を示す場合をアシドーシスと記載している文献もある.

 このように用語の定義に混乱があるものの,重要なのは酸塩基平衡の意味を理解することである.血液のpHは,身体緩衝系の緩衝作用(buffering)の結果としての値である.一般に酸とはHを与えるものをいい,塩基とはHを受け取るものをいう.

参考文献

1)遠藤 仁:酸塩基平衡の調節.本郷利憲,他(監修):標準生理学,pp766-774,医学書院,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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