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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻11号

2009年11月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

ミオパチー

著者: 市橋則明1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻

ページ範囲:P.997 - P.997

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 神経筋疾患とは,脊髄前角細胞の運動神経細胞,軸索と筋細胞,神経筋接合部が構成する運動単位の障害が原因で筋力低下や筋萎縮が起こる疾患群であり,筋萎縮症とミオパチーに大別される.神経原性筋萎縮を来す疾患群は筋萎縮症と呼ばれ,筋萎縮性側索硬化症や脊髄性筋萎縮症が含まれる.

 ミオパチーとは,神経原性ではない筋肉の病気を総称する名称である.ミオパチーには多くの疾患が含まれており,最も患者数の多い筋ジストロフィーは,遺伝性で進行性筋力低下を来す疾患群である.ミオパチーには内分泌性ミオパチーのように筋肉が一義的に侵されていない疾患も含まれる.代表的疾患としては,筋ジストロフィー,炎症性ミオパチー,脂肪蓄積性ミオパチー,グリコーゲン蓄積性ミオパチー,内分泌性・代謝性ミオパチー,ミトコンドリア脳筋症,先天性ミオパチーなどが挙げられる.

参考文献

1)石原博幸:ミオパチーの分類と臨床診断.医学のあゆみ 179:290-295,1996
2)木村美子,他:筋疾患による機能障害と代償運動.理学療法 19:604-608,2002
3)内野 誠:ミオパチー領域における最新の治療戦略.神経治療 25:260,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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