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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻12号

2009年12月発行

文献概要

入門講座 理学療法に必要な臨床動作分析・3

整形外科系領域における臨床動作分析

著者: 仲保徹1 福井勉1

所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科

ページ範囲:P.1081 - P.1087

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はじめに

 動作分析とは,その字のごとく「動作」を「分析」することである.「動作」はある目的を達成するために身体を動かすことであり,「分析」はある物事を分解して,それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすることである.評価としての「動作分析」に必要とされることは,どのような着眼点をもてるかにある.

 的確な着眼点をもつことで,その「動作」の「要素」を明らかにすることができる.しかし闇雲に多くの着眼点をもつことは,重要な点を見落とすことにつながる可能性がある.経験の少ない観察者は,視点をどこに置くかという点で経験の多い観察者との間に差が生じる.本稿では,整形外科系疾患をもつ対象者の動作分析を行う上で,視点を的確なポイントに移す方法とその解釈について,簡単なQ & A方式で考えてみたいと思う.

参考文献

1)Perry J:Gait analysis, pp9-15, Slack Inc, New Jersey, 1992
2)福井 勉:力学的平衡理論,力学的平衡訓練.山嵜 勉(編):整形外科理学療法の理論と実際,pp172-201,メジカルビュー社,1997
3)Sherrington C, et al:Reliability of simple portable tests of physical performance in older people after hip fracture. Clin Rehabil 19:496-504, 2005
4)石井美和子:腰部疾患に対する姿勢・動作の臨床的視点と理学療法.PTジャーナル 40:171-177,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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