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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻12号

2009年12月発行

文献概要

あんてな

PTママの会の紹介

著者: 河合麻美1 荒木智子2 飯高加奈子3 市川保子 板垣美鈴4 奥住彩子5 中邑まりこ6

所属機関: 1さいたま赤十字病院リハビリテーション科 2埼玉県立大学理学療法学科 3埼玉みさと総合リハビリテーション病院 4介護老人保健施設みやびの里 5介護老人保健施設梅の木 6藤リハビリテーション学院理学療法学科

ページ範囲:P.1107 - P.1109

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「PTママの会」立ち上げの経緯

 「PTママの会」は,理学療法士(以下,PT)をはじめとするリハビリテーション関連職種の女性が,出産・育児と仕事を両立するための情報発信・ネットワーク形成を目的として2008年7月に発足しました.

 私(河合)がPTママの会を立ち上げたきっかけは,自身が2006年に第3・4子にあたる双子を出産した育児休暇中にさかのぼります.当時,初めての双子育児で外出もままならなかった私は,自宅のパソコンで交流できるソーシャルネットワーキングサイト上で,PTの仕事と育児を両立している,またはこれからしたいと思っている女性PTが集い,情報交換を行う場所として「頑張れ!PTママコミュニティ」を立ち上げました.これまで私は,第1子が生まれてから13年間で3回の産休・育休を取り,同じ職場でフルタイムで働き続けてきましたが,仕事と育児を両立することで精一杯で,身の回りのことしかみることができていませんでした.しかし,この「頑張れ!PTママコミュニティ」を通して日本全国のPTママと知り合うことで,みんなの置かれている環境や孤独感,葛藤,働き辛さなどを知り,いかに私が恵まれた環境で働いてくることができたのかも実感しました.また,今後子どもを産みたいと考えている未来のPTママたちが抱えている悩みを聞き,身近にモデルとなるPTママがいないことから生じる将来の不安を知り,このようなPTママ同士のネットワークの必要性を実感したのです.そして,実際に毎日働く環境・生活スタイルを私たちも含め働きやすいように変えていくには,PTママが感じていること・考えていることを形にして外部へ発信することが必要ではないかと考えるようになっていきました.

 その後コミュニティを通して出会った同志を幹事に,2008年7月に顔のみえるリアルな会としてPTママの会が設立されることとなりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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