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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻2号

2009年02月発行

文献概要

入門講座 トランスファー技術・2

対麻痺・四肢麻痺者のトランスファー技術

著者: 安田孝司1 山嵜敏夫1 岡野生也1 篠山潤一1 山本直樹1 代田琴子1 安尾仁志1 永井利沙1 窪津秀政1 相見真吾1 奥平由香1

所属機関: 1兵庫県立総合リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.141 - P.150

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はじめに

 脊髄損傷者にとって,トランスファー(以下,移乗)動作は生活範囲の拡大を図るために重要な動作である.移乗動作の獲得は残存機能レベルに大きく影響されるが,年齢,性別,関節可動域,筋力,バランス,持久力,痙性なども関与し,プッシュアップ動作の可否によりその方法を決定することが多い.また,移乗動作を決定する際には,住環境や福祉用具などの活用についても考慮する必要がある.患者自立や要介助にかかわらず,適切な移乗動作の獲得の可否は在宅復帰にも大きく影響する1)

 本稿では,脊髄損傷者における車いすからの移乗動作を中心に述べる.

参考文献

1)佐藤貴一,他:四肢麻痺におけるトランスファーテクニック.理学療法 17:306-311,2000
2)細谷 実:脊髄損傷.石川 齊,他(編):図解作業療法ガイド,pp341-363,文光堂,1998
3)山本直樹:過用(オーバーユース)症候群にどう立ち向かうか?.嶋田智明,他(編):課題別・理学療法技術ガイド,pp272-299,文光堂,2008
4)山本直樹,他:脊髄損傷者におけるプッシュアップ動作の経時的変化について,近畿理学療法学術大会抄録集,p73,2007
5)篠山潤一:重度でもあきらめないで.奈良 勲(編):理学療法のとらえかたPart 3,pp150-163,文光堂,2004
6)篠山潤一,他:重度身体障害者更生援護施設における頸髄損傷者の日常生活活動の調査.理学療法学 30:221,2003
7)岡野生也:移乗動作〔2〕トイレ⇔車いす.岩崎 洋(編):脊髄損傷理学療法マニュアル,pp120-122,文光堂,2006
8)岩崎 洋:対麻痺患者におけるトランスファーテクニック.理学療法 17:300-305,2000
9)須尭敦史:移乗動作〔4〕床⇔車いす.岩崎 洋(編):脊髄損傷理学療法マニュアル,pp136-143,文光堂,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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