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1ページ講座 理学療法関連認定資格紹介
健康運動指導士について
著者: 石井荘一1
所属機関: 1財団法人健康・体力づくり事業財団
ページ範囲:P.274 - P.274
文献購入ページに移動わが国の健康づくり対策は,1978年から始まった「第一次国民健康づくり対策」において,栄養・運動・休養といった3要素を取り入れた生涯を通じた健康づくりを推進したことが最初である.1988年からは,「第二次国民健康づくり対策」に引き継がれ,「一次予防」を重視した取り組みの中で,健康増進認定施設の推進とともに健康運動指導士は生まれた.少子・超高齢社会を目前にし,健康で活力ある社会にしていくためには,病気の早期発見や治療だけではなく,健康を増進し,生活の質を高めることが重要と考えられたからである.
1987年8月の公衆衛生審議会の答申でも,運動不足が引き起こす様々な疾患の発病を運動によって予防しようという方向性が示され,厚生省は1988年1月に健康づくりのための運動指導者の知識,技能の向上を図るため,「健康づくりのための運動指導者の知識及び技能の審査・証明事業の認定に関する規程」を告示し,財団法人健康・体力づくり事業財団(以下,当財団)が健康運動指導士の養成を開始することとなった.
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