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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻4号

2009年04月発行

文献概要

特集 理学療法士による起業 起業の実例

5.セミナー事業を通じて,患者のQOL向上,理学療法士界の発展に寄与する

著者: 張本浩平1

所属機関: 1合同会社gene

ページ範囲:P.317 - P.321

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起業に至った思い―なぜ理学療法士がセミナー事業を行うのか?

 筆者は,1998年に養成校を卒業し,療養型病院に勤務した後,1999年に理学療法士が起業した会社(株式会社ジェネラス:本社・名古屋市中区)に就職した.同じ専門職が社長を務める会社であるため,非常に働きやすい職場で,職員の士気も高く,とても居心地のよい空間であった.そのため,独立志向などはまったくなく,その会社で一生過ごすための人生プランを考えていたが,色々な要因が重なり,自分の意識が独立・起業という方向に向いてしまった.その要因の中で1番大きかったのが,ある利用者の死を経験したことである.

 以前勤務していたジェネラスでは,筆者は訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)と,職員教育を兼ねた研修会の企画・運営を行っていた.訪問リハで初めて担当した小児の利用者は,A君という利用者で,2003年から担当していた.彼は2006年10月にある会社のヘルパーさんの食事介助中に窒息により亡くなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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