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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻6号

2009年06月発行

文献概要

特集 パーキンソン病の理学療法最前線

パーキンソン病治療の最前線

著者: 水野美邦12

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科老人性疾患病態・治療研究センター 2順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院

ページ範囲:P.477 - P.484

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はじめに

 パーキンソン病は,安静時振戦,固縮,無動,姿勢反射障害を四大症候とする神経変性疾患の1つである.好発年齢は60歳代であるが,20~80歳代まで発症年齢は幅広い.若年発症者は高齢発症者に比べて家族歴陽性者が多く,優性遺伝,劣性遺伝の両者が知られており,原因遺伝子として6種類は確実に同定されており,候補と目されているものも3種類ある.治療法は,遺伝歴の有無にかかわらず,原則は同じである.神経変性疾患の中ではアルツハイマー病に次いで頻度が高く,本邦での有病率は,人口10万人あたり100~150人と推定されている.白人では,この1.5~2倍の有病率である.

参考文献

1)Fahn S, et al(The Parkinson Study Group):Levodopa and the progression of Parkinson's disease. N Engl J Med 351:2498-2508, 2004
2)パーキンソン病治療ガイドライン作成小委員会:パーキンソン病治療ガイドライン2002.臨床神経 42:428-494,2002
3)Olanow W, et al:Drug insight:continuous dopaminergic stimulation in the treatment of Parkinson's disease. Nat Clin Pract Neurol 2:382-392, 2006
4)Schapira AH, Olanow CW:Drug selection and timing of initiation of treatment in early Parkinson's disease. Ann Neurol 64(suppl):S47-55, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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