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1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?
Frankelの分類
著者: 神沢信行1
所属機関: 1甲南女子大学看護リハビリテーション学部理学療法学科
ページ範囲:P.529 - P.529
文献購入ページに移動 Frankelの分類1)は,脊髄損傷者の運動および感覚機能と歩行能力を尺度として,機能残存パターンをA~Eの5段階に分類したものである.これは,Stoke Mandeville病院で1951~1968年の間に治療された脊髄損傷者682例の結果から考案され,1969年にFrankelらによって報告された.
各グレードは,A:〔完全麻痺〕損傷高位以下の運動・感覚の完全麻痺,B:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は完全麻痺で感覚は不全麻痺,C:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は不全麻痺であるが実用性がない,D:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は不全麻痺であるが実用性があり歩行補助具の有無にかかわらず歩行可能,E:〔回復〕神経学的脱落所見はない(自覚的しびれ感,腱反射亢進はあってもよい)となっている.
各グレードは,A:〔完全麻痺〕損傷高位以下の運動・感覚の完全麻痺,B:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は完全麻痺で感覚は不全麻痺,C:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は不全麻痺であるが実用性がない,D:〔不全麻痺〕損傷高位以下の運動は不全麻痺であるが実用性があり歩行補助具の有無にかかわらず歩行可能,E:〔回復〕神経学的脱落所見はない(自覚的しびれ感,腱反射亢進はあってもよい)となっている.
参考文献
1)Frankel HL, et al:The value of postural reduction in the initial management of closed injuries of the spine with paraplegia and tetraplegia. Paraplegia 7:179-192, 1969
2)Bradford DS, et al:Surgical management of thoracolumbar spine fracture with incomplete neurologic deficits. Clin Orthop Res 218:201-216, 1987
3)福田文雄,上田尊善:改良Frankel分類による頸髄損傷の予後予測.リハ医学 38:29-33,2001
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