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講座 ガイドライン・3
頚椎症性脊髄症診療ガイドライン
著者: 里見和彦1 佐野秀仁1 高橋雅人1 長谷川雅一1 市村正一1
所属機関: 1杏林大学医学部整形外科
ページ範囲:P.543 - P.549
文献購入ページに移動頚椎の経年的変化(骨棘形成,靱帯肥厚,椎間板狭小と膨隆など)により脊髄が圧迫され,四肢のしびれや筋力低下,歩行障害,排尿障害などを呈する頚椎症性脊髄症(cervical spondylotic myelopathy:以下,CSM)は,高齢化社会を迎えて増加している.その保存療法あるいは術後療法としては,頚椎牽引,理学療法士による筋力増強運動,歩行練習,日常生活動作練習や作業療法士による手指のトレーニングなどが行われている.
日本整形外科学会では,CSMの病態,診断から治療まで一般に行われている事柄1)が,質の高い新しい医療情報(EBM:evidence based medicine)に基づいているのかを検証するために,2005年に診療ガイドラインを策定した2).本稿では,ガイドラインの目的,意義などを含め,本ガイドラインの内容,問題点などを解説する.
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