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雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻7号

2009年07月発行

雑誌目次

特集 筋再生と理学療法

EOI(essences of the issue)

ページ範囲:P.565 - P.565

 筋力低下と筋萎縮,それに対する筋力増強と筋肥大.筋は理学療法士が日々最も深く関わる組織の1つでありながら,そのミクロの世界はあまり知られていない.筋組織の再生にはサテライト細胞(satellite cell)が重要な役割を果たすことはずっと以前から知られていたが,現在その知識はどこまで深められたのか,運動療法は筋再生の強力な刺激になるがそのメカニズムはどこまで掘り下げられたのか,興味は尽きない.本特集では,臨床で直面するサルコペニアと末梢神経損傷を加え,筋再生に関して理学療法士が知っておくべき知識を精選して具体的でわかりやすくまとめていただいた.

筋再生と理学療法

著者: 望月久

ページ範囲:P.567 - P.574

はじめに

 筋の再生は,筋が何らかの原因で損傷した時に,損傷した部分を新たな筋線維で補い,筋機能を再建するための生体機構である.筋の損傷というと病的な状態を想像するが,筋線維レベルの微細な筋の損傷は通常の生活や運動でも生じており,筋の再生過程は筋の肥大や萎縮にも関連していることが明らかになりつつある1~3)

 筋は理学療法と最も関わりのある生体組織であり,特に筋力増強や筋萎縮の予防・改善は,理学療法の目的として重要な位置を占めている.そのため,筋の再生現象についての理解は,より効果的な理学療法介入方法の選択や,新たな介入方法の開発に役立つと考えられる.本稿では,筋機能の発揮や維持に関する細胞・生体分子レベルのメカニズムについて触れた後,筋の発生および再生過程について概説する.そして,筋再生現象と理学療法との関わりについて,新たな筋力増強法や筋疾患の治療法の開発例を通して考えていきたい.

筋の再生・肥大とサテライト細胞

著者: 柴田雅祥

ページ範囲:P.575 - P.580

はじめに

 近年,再生医療の分野は目覚ましい発展を遂げている.その発展の中心を担っているものの1つに幹細胞研究が挙げられる.幹細胞の基礎研究・臨床応用の材料としては,造血幹細胞などの組織幹細胞が用いられてきた(骨髄移植がその代表である).最近では,分化多能性をもつES細胞(embryonic stem cell:胚性幹細胞)や,京都大学の山中伸弥教授ら1,2)が作製に成功したiPS細胞(induced pluripotent stem cell:人工多能性幹細胞)が中心的な研究材料として用いられている.これらは,再生医療の分野だけでなく,生物・医学界においても可能性が大いに注目されている.新聞などのメディアにおいても,未来の組織・臓器移植を見据えたiPS細胞を材料とする各種組織細胞の分化誘導成功に関する記事がしばしば紹介されている.

 再生医療への注目が高まっている中で,理学療法士にとって一番身近な器官である筋を「再生」という側面から捉えることは意義深い.本稿では骨格筋を取り上げ(以後,本稿では「筋」という単語は「骨格筋」を指すものとする),筋の再生を担う幹細胞であるサテライト細胞の性質,サテライト細胞が関与する筋の再生・肥大のメカニズム,また,サテライト細胞以外の幹細胞による筋の再生の可能性などについて述べる.

運動,荷重,伸張が筋萎縮予防に与える効果とそのメカニズム

著者: 河上敬介 ,   縣信秀 ,   宮津真寿美

ページ範囲:P.581 - P.590

機械刺激による筋の肥大や萎縮軽減

 骨格筋は,様々な環境によってその大きさを変える,可塑性に富んだ器官である.例えば,長期臥床などによって骨格筋がほとんど使用されない環境に晒されれば,筋は萎縮する.一方,スポーツ選手のように毎日トレーニングを行っていると,筋は肥大する.では,骨格筋が肥大したり,萎縮したりする鍵はどこにあるのだろうか.

 宇宙ステーションに長期滞在し,地球に帰還した直後の宇宙飛行士のことを思い浮かべてほしい.彼らの筋力は,立つことすらままならないほど低下している.彼らは,宇宙ステーションの中でハードなミッションを行い,さらにはトレーニングも行っている.地球上で,健康な成人が同じことを行っていれば,宇宙飛行士のような激しい筋力低下が起こることはない.宇宙環境下にいる宇宙飛行士と地球環境下にいるわれわれとで,何が違うのだろうか.この疑問に答えるための重要な鍵は,「重力」の有無である.

サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)と筋力強化

著者: 阪井康友 ,   灰田信英

ページ範囲:P.591 - P.597

はじめに

 サルコペニア(sarcopenia:加齢性筋肉減弱症)は,加齢に伴い筋肉の量・強度・機能が低下する現象であり,高齢者においてはごく一般的な疾患である.近年,糖尿病,骨粗鬆症,免疫力の低下など,加齢に関連する望ましくない健康状態の根底にサルコペニアが存在することを示唆する証拠が多数集積されており,要介護状態に陥る要因の1つとも考えられている.

 サルコペニアの発症メカニズムは複雑で,まだ完全には解明されていない.基本的には,低栄養,ホルモン濃度の変動,炎症性サイトカイン濃度の低下,支配運動ニューロンの変性,酸化ストレス,活動性の低下などの因子が作用し,筋肉を一定量に維持する制御機構が機能不全に陥った状態と考えられている.したがって,サルコペニアの予防や治療にあたっては,骨格筋タンパク質の合成を優位にし,筋肉量の維持や増加を促進することが原則となる.その対策としては,筋力トレーニング,アミノ酸の摂取,アミノ酸の合成を促進するビタミンやホルモンの投与が有用である.

 本稿では,サルコペニアの病態ならびに治療法について概説する.

末梢神経損傷による麻痺筋の萎縮予防と筋力増強

著者: 友利幸之介 ,   中野治郎 ,   沖田実

ページ範囲:P.599 - P.606

はじめに

 末梢神経が損傷を受けると,その支配域にある骨格筋は完全あるいは部分的な除神経状態となり,様々な退行性変化が生じる.この退行性変化の1つとして,臨床場面でもしばしば観察されるのが筋萎縮であり,末梢神経損傷に対する理学療法の第一の目的は,除神経によって生じる筋萎縮をできる限り予防することにあるとされている.しかし,除神経筋にみられる退行性変化は筋萎縮以外にも様々な病態がある1~11).つまり,末梢神経損傷後にみられる筋力低下は,除神経筋の退行性変化に関わる様々な病態が複雑に絡み合った結果として生じたものであり,理学療法による筋力増強効果を引き出すためには,これらの病態の理解が不可欠である.さらに,筋力増強効果には損傷した末梢神経そのものの回復が大きく影響することは周知の事実であるが,理学療法が損傷した末梢神経の再生にどのような影響を及ぼすのかはあまり知られていない.

 そこで,本稿ではまず除神経筋の退行性変化の病態をいくつか紹介し,次いで,除神経筋ならびに損傷神経そのものに対する治療効果をレビューし,末梢神経損傷における筋力増強のあり方について考えていく.

とびら

実体験が教えてくれること

著者: 小塚直樹

ページ範囲:P.563 - P.563

 実体験により人は多くのことを学習する.われわれは阪神淡路大震災により,火山帯ではなく,地下プレートの変動でもない,活断層というものが原因となる大地震の恐ろしさを学んだ.私には仕事で知り合った中国人の友人がいるが,彼らの多くは地震を体験したことがなく,「火山のない大陸国の中国には地震は起きない」と断言していた.しかし,昨年5月,四川省で活断層性の大地震が発生した.倒壊した建物の状況から耐震上の問題点が指摘され,甚大な人的被害と共に中国国民に大きな衝撃を与えた.阪神大震災の後,日本では様々な建物の耐震性が強化された.もしこのノウハウが中国に伝わっていれば,少なくとも予防的な対応策が講じられていたはずだが,「地震は起きない」と信じられていた中では,この「もしも」を前提とした耐震戦略がとられていなかった.不幸な例ではあるが,両国ともに地震を実体験することのみが体制を動かす契機となったのである.

 理学療法学教育における臨床実習は,まさしく実体験そのものである.臨床実習中に多くの症例と出会うことは,最も効果的に学生の成長を促すと思う.私が学生だった時代の臨床実習は,時代背景的に「習うより慣れる」スタイルであり,多くの患者さんと巡り会うことができた.そして,様々な疾患,病態の患者さんの治療経験を積んでいくうちに,それなりの対応ができるようになっていった.教科書で時間をかけて機序を理解した歯車様固縮は,患者さんに日々他動運動を行うことによって,短時間で自分の中のリアルな感覚として理解することができた.時代は変わり,養成校の数が急増した現在,臨床実習の現場では習うことにも慣れることにも様々な限界があり,貴重な実体験の絶対量は減少する傾向にある.

1ページ講座 理学療法関連認定資格紹介

介護予防指導士について

著者: 田中直毅

ページ範囲:P.609 - P.609

●資格制度成立の経緯と認定趣旨について

 介護保険制度は,2006年の制度改正において,予防重視型システムへと転換された.これにより,高齢者が末長く自立した生活を営める社会を構築するという,介護保険制度の本来の理念がさらに強化された.そして,今後は団塊の世代が高齢者となるため,わが国の社会保障制度の持続可能性を高めるためにも,介護予防の普及・啓発が必要と考えられるようになった.

 そのような状況の中,日本介護予防協会は2005年4月の協会設立と同時に,介護予防指導士講習を開始した.この講習は,介護予防の活動を推進するために必要な人材を育成することを目的とし,2009年5月末までに,1,142名が受講している.どこでも行える簡単な運動の指導法など,準備や実施にあたり費用をかけずに始められる介護予防の指導法を学ぶことができるのが特徴である.

理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

オーバーワーク

著者: 臼田滋

ページ範囲:P.611 - P.611

 オーバーワーク(overwork)は,一般的には働きすぎや過労を意味し,類似した用語としてオーバーユース(overuse)がある.理学療法においては,日常生活やスポーツなどでの過度の身体活動のために引き起こされる病態を総称して過用(overuse)と呼んでおり,その代表的な病態が過用性筋力低下(overwork weakness)である.また,使い過ぎ症候群(overuse syndrome)という場合には,関節運動の反復による関節周囲の筋腱部や関節包などの外傷性炎症を生じた病態を意味し,さらに,誤った身体活動や道具の使用によって生じた病的状態は誤用(misuse)という.

ひろば

考える力を育てる

著者: 中江誠

ページ範囲:P.612 - P.613

 学習にあたり,知識を得ることは大切であるが,知識を偏重すると固定観念が強く生じてくる.そのため,受動的な方法で知識を得ることだけでなく,立体的な形(話したり,教えたり)としての見識を兼ね備えることが重要である.記憶の定着性を示すラーニングピラミッド(図)においても,頂点に「座学」,底辺に「実践」が配されており,能動性が重要であることを説いている.したがって,臨床経験のない学生が実習に出た際,その未成熟な知識構造に基づく臨床思考においては考察が不十分となり,実習指導者(臨床教育者:clinical educator)とのやり取りも奥行きが浅くなりやすい.そして,不十分な点に対する多くの指摘を受けることで,結果として実習における言動に萎縮が生じるという状況は,日常的に観察されることである.

 実習を,学生自身の力量を検証し,向上させる場とするためには,学生自身が能動的に「質問をする姿勢」を作り,自分の有している知識を披露することが第一義である.そのことにより,実習指導者の知識を有機的に取り入れて「確認⇔修正」を図り,「考える力」を実習において活性化することが重要である.

入門講座 画像のみかた・4

脳画像のみかた

著者: 吉尾雅春

ページ範囲:P.615 - P.625

Q1.脳血管障害のCT画像の特徴は?

1.頭部のCT画像

 頭部X線CT(computed tomography)画像は,頭部をX線が透過する時の度合いをコンピュータで合成して写真にしたものである.一般的なCT画像では,骨や硬膜および出血部位はX線が透過しにくいので高吸収域(high density area)として白く映る.脳室や梗塞部位はX線が透過しやすいので低吸収域(low density area)として黒く映る.骨の影響を強く受ける脳幹や小脳では画像が乱れること(骨アーチファクト)が多い.近年ではヘリカルCT(helical CT)によって三次元の画像も提供されている.

講座 ガイドライン・4

NICUにおける呼吸理学療法ガイドライン

著者: 宮川哲夫 ,   木原秀樹

ページ範囲:P.627 - P.634

はじめに

 診療ガイドライン(clinical practice guideline)とは,「医療者と患者が特定の臨床状況で適切な決断を下せるよう支援する目的で,体系的な方法に則って作成された文書」である.1998年度に厚生省は,国内の診療ガイドラインを作成することを推進した.その後,いろいろな学会において診療ガイドラインが作成されてきた.ガイドラインはevidence-based medicineに基づいたものであるべきで,ランダム化比較試験の結果から得られるエビデンスを吟味・評価し,その結果に基づいてどんな治療をすべきか,すべきでないかなどを勧告する必要がある.そのため過去のガイドラインの多くが著名な専門家の意見交換や経験によって作成されていたのに比べ,信頼性は高い.しかし,診療ガイドラインを活用する際に注意すべきことは,ガイドラインはあくまでも標準的な指針で,すべての患者に画一的な診療を強制するものではないということである.

 適切に診療ガイドラインを評価するために,ガイドラインの研究・評価用チェックリスト〔Appraisal of Guidelines for Research & Evaluation(AGREE)instrument〕や,日本医療機能評価機構による「Minds診療ガイドライン作成の手引き2007」が用いられる.AGREEは①対象と目的,②利害関係者の参加,③作成の厳密さ,④明確さと提示の仕方,⑤適用可能性,⑥編集の独立性の6つの観点が合計23項目のチェックリストになっている.また,IOM(Institute of Medicine)による診療ガイドラインの評価項目には,①妥当性,②信頼性/再現性,③適用可能性,④柔軟性,⑤明確性,⑥関係諸団体の参加,⑦定期的な再検討,⑧作成方法の明示の8項目を挙げている.

 ここでは,2003年に日本未熟児新生児学会で発表したNICUにおける呼吸理学療法のガイドライン第1報と,2009年の改訂版(第2報)について概説する.

症例報告

右手関節部離断後にクルッケンベルグ法を施行した症例に対する理学療法の経験

著者: 大槻紘子 ,   山崎友昭 ,   黒崎尚子 ,   須賀正伸 ,   柴田由理 ,   後藤渉

ページ範囲:P.635 - P.640

要旨:労災事故による利き手の手関節部離断後,クルッケンベルグ法による手術を行った症例に対して,理学療法を行う機会を得た.クルッケンベルグ法とは,前腕を橈骨と尺骨の間で2つに分け,ピンセットのように物を挟めるようにする機能再建術で,特異な外観により適応が限定されていたが,機能的に優れているため,近年は片側前腕切断例でも行われている.今回,断端の開閉動作に必要な筋収縮を得ることを目的として筋電図バイオフィードバックを用いた結果,症例の希望する両手の日常生活活動(activities of daily living:以下,ADL)が自立に至った.治療開始時には医療サイドは義手を検討していたが,症例は特異な外観に抵抗がなく,当初から手術を勧めた場合にはより早期にADLの自立が可能だったとも考えられ,目標設定に関して反省点も残った.

書評

―岩田 誠・河村 満(編)―《脳とソシアル》「社会活動と脳―行動の原点を探る」

著者: 網本和

ページ範囲:P.641 - P.641

 ここに2枚のカードがある.その裏には800円とか200円とか金額(-800円から800円まで)が書かれていて,実験参加者は1枚だけめくるとそこに書かれた金額が報酬として支払われる(マイナスの場合は報酬から差し引かれる).この一見単純なゲームは,参加者がカードを引いた後にすぐに「引かなかった」カードを見せられることで,一筋縄ではいかない様相を示し始める.すなわち,自分が引いたカードが200円で,選ばなかったカードが800円だったとしたら,どのように感じるだろうか?

 「あっちのカードを引いていれば儲かったはずなのに,しまった!」

―奈良 勲,鎌倉矩子(シリーズ監修)冨田 豊(編)―《標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野》「小児科学 第3版」

著者: 大野耕策

ページ範囲:P.642 - P.642

●障害のある小児と家族に接する姿勢・態度の習得を意図した書

 本書は広島県立保健福祉大学保健福祉学部作業療法学科・教授,鳥取大学医学部保健学科・教授を経て,現在京都民医連中央病院検査科・科長を勤める冨田豊先生の編集による理学・作業療法士を目指す学生のためのシリーズテキストの1冊で,2000年に初版が発行され,今回が第3版の発行となる.

 冨田先生は小児神経科専門医として,発達障害児,肢体不自由児,知的障害児,重症心身障害児の医療に長年かかわってこられ,また同時にこれら障害のある子どもにかかわる専門職の方たちへの専門教育を長く担当してこられた.このテキストブックは,冨田先生のご経験をもとに,このような障害のある子どもと接する理学・作業療法士が,小児科学の知識を持つだけでなく,育児・保健指導,教育との連携,就労や生活指導などについても大きな役割を果たすことを期待して編集されている.また,本書は理学・作業療法士に必要な知識を重点的・効率的に習得させるために,医学や看護学における小児科学のテキストブックとは異なった構成となっており,それぞれの章で理学・作業療法との関連事項がまとめられ,小児科学を学ぶモチベーションを高める編集となっている.

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文献抄録

ページ範囲:P.644 - P.645

編集後記

著者: 高橋正明

ページ範囲:P.648 - P.648

 世界保健機関(WHO)は,新型の豚インフルエンザの警戒レベルを6月半ばについにフェーズ5からパンデミック(世界的大流行)を意味するフェーズ6に引き上げました.わが国ではいくつかの地域を除き,すっかり話題にならなくなった感はありますが,冬を迎えつつある南半球では感染が急速に広まっているからだそうです.もしこのまま収束に向かうことができなければ,次の冬にはまたわが国にもその嵐が吹き荒れるのでしょうか.それまでに抑え込む体制が整うのを願うばかりです.今回は弱毒性で世界的には3~4年で収まると専門家はみているようですが,以前から警戒している強毒性の鳥インフルエンザの発生が一層の現実味を帯びたわけで,いくら医学が進歩しても,完全に安心して生活できる世界を作り出すことはできないというパラドックスが頭をよぎります.

 さて,本号の特集テーマは「筋再生と理学療法」です.私事ですが,筋再生には特別な思い入れがあります.もう30年以上も前ですが,留学していたアイオワ大学でA. W.Ham著の「組織学」に掲載されているsatellite cell(衛星細胞)の写真を見せられ,それが筋再生の鍵を握っていると教わりました.その時,それほど重要な事柄に思いさえ巡らせることができなかった自分に愕然としたのです.それ以来,satellite cellは自分の無知さを知らしめてくれた細胞としてずっと心に残っているというわけです.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

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