文献詳細
文献概要
入門講座 画像のみかた・4
脳画像のみかた
著者: 吉尾雅春1
所属機関: 1千里リハビリテーション病院
ページ範囲:P.615 - P.625
文献購入ページに移動Q1.脳血管障害のCT画像の特徴は?
1.頭部のCT画像
頭部X線CT(computed tomography)画像は,頭部をX線が透過する時の度合いをコンピュータで合成して写真にしたものである.一般的なCT画像では,骨や硬膜および出血部位はX線が透過しにくいので高吸収域(high density area)として白く映る.脳室や梗塞部位はX線が透過しやすいので低吸収域(low density area)として黒く映る.骨の影響を強く受ける脳幹や小脳では画像が乱れること(骨アーチファクト)が多い.近年ではヘリカルCT(helical CT)によって三次元の画像も提供されている.
1.頭部のCT画像
頭部X線CT(computed tomography)画像は,頭部をX線が透過する時の度合いをコンピュータで合成して写真にしたものである.一般的なCT画像では,骨や硬膜および出血部位はX線が透過しにくいので高吸収域(high density area)として白く映る.脳室や梗塞部位はX線が透過しやすいので低吸収域(low density area)として黒く映る.骨の影響を強く受ける脳幹や小脳では画像が乱れること(骨アーチファクト)が多い.近年ではヘリカルCT(helical CT)によって三次元の画像も提供されている.
参考文献
1)徳永真理,他:脳血管障害のCT,MRIのみかた.吉尾雅春(責任編集):理学療法MOOK1,脳損傷の理学療法1(第1版),pp32-44,三輪書店,2003
2)前田真治:老人のリハビリテーション第6版,pp86-100,医学書院,2003
3)青木茂樹:MRI.菊池晴彦(監修):先端医療シリーズ17,脳神経外科,脳血管障害の最新医療,先端医療技術研究所,2002
4)井上 敬:高磁場(3T)MRI.菊池晴彦(監修):先端医療シリーズ17,脳神経外科,脳血管障害の最新医療,先端医療技術研究所,2002
5)端 和夫(監修):脳卒中の最新画像診断―コメディカルのための―.メディカルトリビューン,2001
6)吉尾雅春(責任編集):理学療法MOOK1,脳損傷の理学療法1(第2版),脳血管障害のCT,MRIのみかた,pp30-46,三輪書店,2005
7)吉尾雅春(責任編集):理学療法MOOK1,脳損傷の理学療法1(第2版),脳卒中の機能予後,pp47-56,三輪書店,2005
8)半田 肇(監訳):神経局在診断(4版)―その解剖,生理,臨床,文光堂,1999
9)荒木 力,他(編集):MRI・CT用語事典,メジカルビュー社,2000
10)真柳佳昭(訳):脳の機能解剖と画像診断,医学書院,2008
11)東 英世,他:http://www.h6.dion.ne.jp/~rtohoku/gakujutsu/dti.pdf#search=‘東京大学医学部放射線科tensor mri‘//,2003
12)坂井建雄,他(監訳):プロメテウス解剖学アトラス―頭部/神経解剖,医学書院,2009
掲載誌情報