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書評
―岩田 誠・河村 満(編)―《脳とソシアル》「社会活動と脳―行動の原点を探る」
著者: 網本和1
所属機関: 1首都大学東京人間健康科学研究科
ページ範囲:P.641 - P.641
文献購入ページに移動 ここに2枚のカードがある.その裏には800円とか200円とか金額(-800円から800円まで)が書かれていて,実験参加者は1枚だけめくるとそこに書かれた金額が報酬として支払われる(マイナスの場合は報酬から差し引かれる).この一見単純なゲームは,参加者がカードを引いた後にすぐに「引かなかった」カードを見せられることで,一筋縄ではいかない様相を示し始める.すなわち,自分が引いたカードが200円で,選ばなかったカードが800円だったとしたら,どのように感じるだろうか?
「あっちのカードを引いていれば儲かったはずなのに,しまった!」
「あっちのカードを引いていれば儲かったはずなのに,しまった!」
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