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とびら
理学療法士になるためには
著者: 長野由紀江1
所属機関: 1岩手リハビリテーション学院
ページ範囲:P.649 - P.649
文献購入ページに移動 今年,数年ぶりに「理学療法概論」を受け持つことになった.ご存じの通り,理学療法概論は,養成校に入学して最初に出会う専門科目であり,理学療法士への道のイントロダクションとしての役割がある.本学院においては,入学後すぐに始まる授業の1つであり,相手は,医学知識も専門用語も知らない新入生である.初回の授業において,「理学療法士の仕事内容」と「理想とする理学療法士像」についてグループディスカッションを行い,発表を行った.理学療法士の仕事については「社会復帰の手助け,障害のある人に運動療法や物理療法などを用いて機能回復を図ること,高齢者の介護予防」など,理学療法士を目指してきただけあって,イメージできているようであった.また,理想とする理学療法士像については,「信頼される理学療法士」という意見が圧倒的に多く,そのためには,「専門的な知識,技術を身につけるための勉強」と「相手の気持ちを理解する,尊重する,礼儀,コミュニケーションなどの資質を高める努力」が必要ということで,学生全員の見解が一致した.しかし,その見解のもと,翌日から学生たちに行動変容がみられるかというと,さほど変化はみられない.
次に「身体に障害のある人の生活を理解するためには,どんな情報を得ることが必要か」というテーマでグループディスカッションを行った.この時,最初話し合いが進まないグループが半数ほどあり,その様子をみると,「身体に障害があること」,そのことによって「生活が不自由になること」がうまくイメージできず,何を話し合ってよいのかわからない状況であった.結局,少し考えるきっかけを与えることによって,いろいろな意見が出され,話し合いを進めることができた.
次に「身体に障害のある人の生活を理解するためには,どんな情報を得ることが必要か」というテーマでグループディスカッションを行った.この時,最初話し合いが進まないグループが半数ほどあり,その様子をみると,「身体に障害があること」,そのことによって「生活が不自由になること」がうまくイメージできず,何を話し合ってよいのかわからない状況であった.結局,少し考えるきっかけを与えることによって,いろいろな意見が出され,話し合いを進めることができた.
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