icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル43巻8号

2009年08月発行

文献概要

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

エリテマトーデス

著者: 山際清貴1

所属機関: 1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲:P.697 - P.697

文献購入ページに移動
 全身性エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡,systemic lupus erythematosus:以下,SLE)は,全身の臓器に炎症を引き起こす自己免疫疾患である.鼻根から両頬にかけての狼に噛まれたような赤い紅斑が特徴的であるため,かつては,ラテン語で狼を意味する「ループス」を用いてループスエリテマトーデスと呼ばれていた.

 SLEの病因は今のところ不明であるが,素因をもった人に紫外線,ウイルス感染,妊娠,出産,薬剤などの環境因子が加わり,免疫異常が起こると推察されている.その結果出現した自己反応性T細胞が,B細胞に働きかけて自己抗体の産生を促進し,免疫複合体を形成して組織障害を起こすと考えられている1)

参考文献

1)東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター(編):EBMを活かす膠原病・リウマチ診療,pp73-100,メジカルビュー社,2000
2)Strömbeck B:The role of exercise in the rehabilitation of patients with systemic lupus erythematosus and patients with primary Sjögren's syndrome. Curr Opin Rheumatol 19:197-203, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?