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書評
―武富由雄(監修),市橋則明(編)―「理学療法プログラムデザイン―ケース別アプローチのポイントと実際」
著者: 福井勉1
所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
ページ範囲:P.732 - P.732
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「理学療法プログラムデザイン」は,著者らの臨床経験をケース分類した従来にはないタイプの著書である.片麻痺,パーキンソン病,体幹,肩関節,股関節,膝関節,下腿・足関節という分類も珍しい.例えば「歩行時の立脚中期~後期に膝のロッキングが生じる片麻痺のケース」,「股関節屈曲時に鼠径部の痛みがあるケース」,「歩行時に踵の痛みがあるケース」などと動作障害に標的を合わせて著者らの臨床的な工夫を詳細に記してある.
前書きにおいて,著者が最近の書籍が教科書的内容に終始し,臨床での問題解決にヒントとならない旨を述べられているが,まったくの同感である.臨床家が読む書籍が少ないのである.臨床において「成功体験に基づく知見」があまりみられないということは,由々しき問題ではないだろうか.具体的アプローチの重要性を著者は述べておられるが,これもまったく同感である.その意味では著者の具体的技術を提示した勇気には拍手を送りたい.
「理学療法プログラムデザイン」は,著者らの臨床経験をケース分類した従来にはないタイプの著書である.片麻痺,パーキンソン病,体幹,肩関節,股関節,膝関節,下腿・足関節という分類も珍しい.例えば「歩行時の立脚中期~後期に膝のロッキングが生じる片麻痺のケース」,「股関節屈曲時に鼠径部の痛みがあるケース」,「歩行時に踵の痛みがあるケース」などと動作障害に標的を合わせて著者らの臨床的な工夫を詳細に記してある.
前書きにおいて,著者が最近の書籍が教科書的内容に終始し,臨床での問題解決にヒントとならない旨を述べられているが,まったくの同感である.臨床家が読む書籍が少ないのである.臨床において「成功体験に基づく知見」があまりみられないということは,由々しき問題ではないだろうか.具体的アプローチの重要性を著者は述べておられるが,これもまったく同感である.その意味では著者の具体的技術を提示した勇気には拍手を送りたい.
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