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特集 これからの理学療法
これからの理学療法士に期待する領域と能力―未来に進むための理学療法の課題
著者: 才藤栄一1
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
ページ範囲:P.23 - P.23
文献購入ページに移動 いま,理学療法,そして,リハビリテーション医療は迷路の前に立っている.路は1本ではなく多数分岐している.分岐ごとに発展あるいは衰退する.そして,医学的課題と社会的課題という2種類の路を同時に進む必要がある.
医学は,以前にも増してハイスピードで進化し続けている.再生医学によって,壊れた車のバンパーを取り替えるように問題ある臓器を入れ替えることができるようになりつつあるし,画像診断は,脳の形態のみならず脳機能をもビビッドに見せてくれるようになってきた.これらは既に医療として普及しつつある.振り返って,リハビリテーション医療の現場では,相変わらず,眼で動作を眺め,手で力を感じている.問題はこの行為そのものではなく,この行為が変更なく何年続いてきたかである.
医学は,以前にも増してハイスピードで進化し続けている.再生医学によって,壊れた車のバンパーを取り替えるように問題ある臓器を入れ替えることができるようになりつつあるし,画像診断は,脳の形態のみならず脳機能をもビビッドに見せてくれるようになってきた.これらは既に医療として普及しつつある.振り返って,リハビリテーション医療の現場では,相変わらず,眼で動作を眺め,手で力を感じている.問題はこの行為そのものではなく,この行為が変更なく何年続いてきたかである.
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