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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル44巻1号

2010年01月発行

文献概要

特集 これからの理学療法

これからの理学療法士に期待する領域と能力―理学療法から理学療法学へ

著者: 三木明徳1

所属機関: 1神戸大学大学院保健学研究科リハビリテーション科学領域生体構造機能解析学分野

ページ範囲:P.24 - P.24

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●はじめに

 わが国に理学療法士が誕生して40年余りになる.初期の理学療法では,身体機能の評価や治療効果の判定は理学療法士の経験に多くを頼っていたが,先人達の長年の努力によって徐々に客観性をもつようになり,理学療法は着実に発展してきた.しかし,近年の医学・医療の急速な進歩に伴い,理学療法士にもさらに高度な知識や技能が求められるようになっている.平成の時代に入ると,それまでの専修学校や3年制の短期大学に加えて,4年制大学でも理学療法士の養成が始まり,近年では,大学院における高度医療専門職者や教育・研究者の養成も始まった.これは,理学療法に対する社会の期待が大きくなったことを物語っており,理学療法にとっては誠に喜ばしいことである.しかし,現実の理学療法は学問としてはまだ未熟で,他の学問分野から都合のいい理論だけを借りて成り立っている,いわば砂絵のような面も多く残されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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