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特集 これからの理学療法
理学療法の効果判定に適切な具体的指標は―呼吸
著者: 眞渕敏1
所属機関: 1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.47 - P.47
文献購入ページに移動 呼吸障害に対する理学療法に目を向けてみると,呼吸理学療法は施術者の経験的側面の影響が強く,その効果について科学的根拠が不十分であるという批判が少なくない.しかし,臨床現場において,多くの医療者が,その効果を認識していることも周知の事実である.本法が有効な病態は限られており,その適応を明確に絞り込むことに難渋するが,急性呼吸不全と慢性呼吸不全における効果判定に必要な指標について,私見を述べさせていただく.
参考文献
1)山内順子,他:下側肺障害における短時間腹臥位のガス交換に及ぼす効果.日本集中治療医学会雑誌 2:101-105,1994
2)Troosters T, et al:Pulmonary rehabilitation in chronic obstructive pulmonary disease. Am J Respir Crit Care Med 172:19-38, 2005
3)Singh SJ, et al:Development of a shuttle walking test of disability in patients with chronic airways obstruction. Thorax 47:1019-1024, 1992
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